[UAチャレンジカップ]「勝ちに来ている」選手権で初陣1勝の明秀日立が聖光学院下す
ゲキサカ / 2016年3月23日 22時52分
[3.23 アンダーアーマーチャレンジカップ予選Group B第1節 聖光学院高 0-2 明秀日立高 富士緑の休暇村]
全国の強豪7校と韓国の名門・彦南高が優勝を争う「アンダーアーマーチャレンジカップ2016 SPRING」が23日に山梨県の富士緑の休暇村で開幕。参加8チームが2グループに分かれて予選リーグ第1節と第2節を行った。Group B第1節の聖光学院高(福島)対明秀日立高(茨城)戦は2-0で明秀日立が勝った。
12年度に全国高校選手権に出場している聖光学院と昨年、夏冬連続で全国大会に出場し、選手権では初陣ながら三重の名門・四日市中央工高を破って全国1勝を成し遂げた明秀日立。隣県の私学勢対決は立ち上がり、負傷欠場中の守備の柱・CB安藤優人(2年)に代わってCBに入った吉川樹(2年)とCB勝又将宏(2年)の両DFが高さを発揮した聖光学院がセカンドボールを拾って攻撃を展開し、5分にはMF坪佳侑(1年)が左足シュートを打ち込む。
だが、明秀日立は8分、右CKのクリアボールから左SB岩谷拓汰(1年)が左足クロス。中央でフリーとなったCB黒宮渉(2年)がダイレクトで合わせてスコアを動かした。聖光学院は推進力のあるMF菅野琴哉(2年)とDFを外して左足パスを繰り出す坪のダブルボランチを中心に反撃。だが、球際の攻防で優位に立っていた明秀日立はMF橋本光希(1年)がキープ力を発揮したほか、MF武藤淳主将(2年)がカットインから放った右足シュートが左ポストを叩き、守っては黒宮がタックルを決めて相手のチャンスを封じるなど試合の流れを渡さない。
そして前半34分、明秀日立は岩谷の左足FKをFW岡本和馬(2年)が頭で合わせて2-0。後半、メンバー8人を入れ替えた明秀日立は選手権全国メンバーの10番FW小磯克文(2年)が鋭いドリブルを見せたほか、MF大野拓朗(2年)とMF前川翔梧(2年)のダブルボランチが非常に力強い守りで相手の攻撃を封じる。一方の聖光学院は終盤、連動した攻撃から相手の背後を取るシーンを増やしていったが、坪の折り返しを菅野が狙ったシュートが枠を外れるなど、最後まで1点を奪うことができず。明秀日立が白星スタートを切った。
明秀日立の小磯はアンダーアーマーカップの狙いについて「チームを固定するというよりかは、色々な選手が出てチームの底上げと招待してもらっている以上、勝ちに来ているので優勝したい」と語り、今季の目標について「連覇が今年はかかっているので、しっかりインターハイと選手権で2連覇をして全国ベスト8っていう目標を達成したい」と意気込んだ。
一方、聖光学院の山田喜行監督は「今年のチームは勝負どころかなと思っている。選手権に出た時の選手より質は高いですよ」と高いレベルにある今年のチームへの期待を口にする。4月には県1部リーグが開幕が、昨季までの8チームから10チームに参加チームが増えるため、今までよりも計4試合多くなる。それだけに「層の厚さが必要になる。ここまで選手を使いながらやってきた。(今大会は)勝負にこだわるところでやりたいと思っていて、4月からシーズンが始まる中でひとつの大きな大会なので、その中で色々なことで失敗したりすると思う。それを修正して4月に向けていく。Jリーグで言えば、プレシーズンマッチですね」。期待の世代を3日間の大会で鍛えて、本格シーズン開幕に備える。
(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
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