広州恒大撃破の立役者!! 武藤「チャンピオンになる力があると証明できた」
ゲキサカ / 2016年4月6日 11時37分
[4.5 ACLグループリーグ第5節 浦和 1-0 広州恒大 埼玉]
またもやゴールを陥れた。ACL第1節シドニーFC戦で先制点を奪った浦和レッズFW武藤雄樹は、続く浦項スティーラーズでの出場はなかったものの、第3節アウェーの広州恒大戦では2点のビハインドを背負って迎えた前半30分に反撃の狼煙を上げるゴールを奪った。そして、ホームの広州恒大戦でも大仕事をやってのける。
序盤こそ広州恒大に押し込まれる場面を作られた浦和だったが、徐々に攻撃のリズムを生み出す。そして、シャドーの位置に入っていた武藤も躍動した。相手選手数人に囲まれようがスピードに乗ったドリブルで状況を打開し、時にはファウルを誘ってセットプレーの好機をもたらす。さらに、前半24分に強烈なミドルシュートを枠内に飛ばすなど自身もゴールを脅かした。
キレのある動きを見せる中、「今日は体の中の感覚は良いものがあった。集中していればゴールを決められると思っていた」と予感していた。
そして、スコアレスのまま迎えた後半7分、その時はやってくる。MF阿部勇樹からのサイドチェンジを受けたMF関根貴大が右サイドを突破してクロスを送ると、反応したファーサイドのMF宇賀神友弥がシュートに持ち込む。ボールはゴールを外れるかと思われたが、コース上にいた武藤がヘッドで押し込んで待望の先制点が生まれた。予期せぬ形でのゴールとなったが、「ああいうのは常に狙っているし、そういうゴールの取り方は僕の特長の一つ」と胸を張って答えた。
ACLでは出場した3試合すべてでゴールを奪っているが、「ゴール前で押し込んだり、かっさらったりというゴールがほとんど」と苦笑。しかし、日本より外国のチームの守備の方が若干ルーズな部分があると感じているようで、「そういう部分で自分の良さが活きていると思うし、90分間を通して常にゴールを狙い続ける部分が結果に出ていると思う」と結果を残し続けている。
この日生まれた武藤の得点は決勝ゴールとなり、チームは昨季王者から1-0の完封勝利を収めた。「グループリーグ突破を決めたわけではない」と気を引き締め直しつつも、「ただ、今日勝てたことで僕たちがチャンピオンになる力があると証明できたと思う。上を目指したい」と残り2節でのグループリーグ突破、そしてさらなる上を目指すと誓った。
(取材・文 折戸岳彦)
●ACL2016特設ページ
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