緊急事態の右SBで猛アピール…U-23代表DF伊東「慎也に感謝したい」
ゲキサカ / 2016年5月12日 4時41分
[5.11 MS&AD杯2016 U-23日本代表 3-0 ガーナ代表 ベアスタ]
負傷者続出の右SBで存在感を示した。ガーナ戦で右SBのポジションを託されたのは、U-23日本代表DF伊東幸敏(鹿島)。まずは集中力を途切れさせない守備で自サイドからの相手の侵入を防ぐと、機を心得たオーバーラップで攻撃に厚みを加え、正確なクロスから決定機を創出した。
決してコンスタントに手倉森ジャパンに招集されてきたわけではない。14年8月の福岡合宿に呼ばれた後に招集されたのは、約1年後の15年7月のコスタリカ戦。同年8月の京都合宿には引き続き招集されたものの、次に呼ばれたのは約8か月後の16年4月の静岡合宿となった。しかし、伊東は違和感なくプレーできたと振り返る。
「それなりに合宿には呼ばれているので、全員の特長は分かっているし、自分の特長もそれなりに分かってもらえていると思う。サポートの距離やタイミングがすごく良いので、プレーしやすかった」
その言葉どおり、伊東がタイミング良くフリーで右サイドを駆け上がると、スペースにボールが送られる。スピードに乗った伊東は右サイドをえぐり、幾度となく好クロスを供給。1点をリードして迎えた前半15分には、MF野津田岳人(新潟)から送られたパスをダイレクトでゴール前に送って、MF矢島慎也(岡山)の2点目をアシストした。
守備を含めてアピールに成功したが、何よりも自分の送ったクロスから矢島が得点を決めてくれたのが大きかったと語る。「良いクロスを上げてもゴールにつながらなければ、何も残らない。だからこそ、難しいシュートを決めてくれた慎也には感謝したい」。
最終予選を戦ったDF松原健(新潟)、DF室屋成(FC東京)が負傷離脱中と手薄になっている右SB。伊東は「チャンスだと思っているし、自分が行くべきところだと思う」とサバイバルレースを勝ち抜く覚悟を示した。
(取材・文 折戸岳彦)
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