[MOM382]慶應義塾大FW田中健太(3年)_逆転劇の狼煙、流れ手繰り寄せたスーパーミドル
ゲキサカ / 2016年5月15日 23時18分
[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.15 関東大学リーグ1部第7節 慶應義塾大3-2順天堂大 味スタ西]
流れを手繰り寄せる強烈な一撃を見舞った。慶應義塾大は順天堂大に押し込まれると、前半23分には先制点を献上。そんななか、FW田中健太(3年=横浜FMユース)が強烈な左足ミドルを突き刺し、嫌な雰囲気を一変させた。
10位に沈む慶應義塾大にとって、下位グループから抜け出すためにも、勝利が必須だった一戦。先手を取られ、あわや流れを完全に持っていかれそうになったが、0-1の前半37分に田中が仕事を果たした。
相手FKをGK上田朝都(1年=横浜FMユース)がキャッチしてのカウンター。MF手塚朋克(3年=静岡学園高)からFW山本哲平(4年=國學院久我山高)へつなぎ、最後は受けた田中が前進してPA手前の距離がある位置から左足を振り抜いた。
「哲平くんが相手を背負った状況で自分が前にサポートしたときがチャンスになる。そこの関係性は築けていると思う。あの場面も信じて走りこんだら、いい落としが出来た。ファーストタッチでいいところにおけて、シュートコースが見えたので迷いはなかったです」
強烈な一撃はゴールネットへ吸い込まれた。相手FW浮田健誠(1年=柏U-18)も「自分たちに勢いがあったなかで、流れを持っていくようなスーパーゴールが決まってしまった」と脱帽するようなシュートだった。
試合後、「結構スーパーだったと思います……っていうのは冗談ですけど」と茶目っ気たっぷりに話した田中。「絶対に勝たないといけない試合で前半のうちに1-1に戻せたのは良かった。あれでムード的にいけるぞってなったと思うし、そのなかで後半に1点を返せたので価値ある1点だったと思う」と胸を張った。チームは後半に2点を追加。終盤に1点を返されたものの、3-2で勝利した。
慶應義塾大の須田芳正監督は「ハマれば、あれくらいのシュートは打てるし、スピードもあるので突破だったりはトップクラス。これから今日の得点をきっかけに自信を持ってプレーしてほしい」と田中へエールを送る。
田中にとっては今季初ゴール。加えて昨年9月19日に行われた第14節・駒澤大戦(3-0)以来、実に239日ぶりのリーグ戦での得点となった。殊勲のFWは「去年は相方の哲平くん(山本)がバンバン点を取っていて、悔しい部分もあった。でも点を取るだけが仕事じゃないと意識もして、気持ちを切らさず、アグレッシブに狙えるときはゴールを狙っていこうとぶれずにやり続けてきました」と振り返る。約8か月ぶりリーグ戦弾の味は格別だったようで「めちゃくちゃ嬉しかった」と破顔した。
慶應義塾大の前線には全日本大学選抜にも選出されているFW松木駿之介(2年=青森山田高)や手塚、エースの山本らそうそうたるメンバーが控えている。そんななか、地道に努力を重ねてきたFWは「選抜に入っている選手が多い中、そいつらよりいいプレーをしてやろう。絶対に負けないという気持ちは常にありました」と胸中を明かした。
まずは2016シーズン1点目を決めた。3年生FWは上級生としての覚悟ものぞかせ、「この1勝から次に連勝しないと意味がないのと同じで、自分もこの1点で終わったらダメ。次もゴールして、勝利も継続していかないと。連勝で連続ゴールできたら最高ですね。狙っていきます」と笑顔で誓った。
(取材・文 片岡涼)●第90回関東大学1部L特集
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
エースのカッコいい一撃で首位浮上! C大阪がレオ・セアラの3戦連発ダイビングヘッド弾で川崎Fを撃破【明治安田J1第8節】
超ワールドサッカー / 2024年4月13日 17時3分
-
帝京の前に立ちはだかった“矢板の壁”。攻撃力も発揮の矢板中央がプリンス関東1部開幕戦を4-2で制す
ゲキサカ / 2024年4月9日 11時7分
-
圧巻一撃のデ・ブライネに「なんて言えばいい?」 名将ペップが大絶賛「史上最高の選手」
FOOTBALL ZONE / 2024年4月7日 10時30分
-
ベストゴール候補、衝撃の50mロング弾が生まれた訳 浦和の助っ人FWが決めた人生最長の一撃
FOOTBALL ZONE / 2024年4月4日 12時1分
-
浦和が今季J1ホーム初白星 渡邊凌磨&サンタナ加入後初G…福岡に先手許すも逆転勝ち
FOOTBALL ZONE / 2024年3月30日 16時57分
ランキング
-
1“無職”の時でも「全部負けちまった」 やめられぬ賭博…水原容疑者の生々しい実態
Full-Count / 2024年4月17日 7時40分
-
2日本戦ドタキャン北朝鮮にFIFA主催大会参加資格停止の追加処分も「可能性が高まった」韓国報道
東スポWEB / 2024年4月17日 16時18分
-
3イチロー先生 おこづかいUPの交渉術は「キラーフレーズ」 現役時代「給料10倍になりました」
スポニチアネックス / 2024年4月17日 18時40分
-
4「大谷翔平が特異なのは…」水原一平事件で垣間見えた私生活 ドジャース番記者が改善要求
東スポWEB / 2024年4月17日 11時4分
-
524億円失っても…大谷翔平は「幸せそうだ」 振る舞いに同僚は感激「まともじゃないよ」
Full-Count / 2024年4月16日 12時10分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください