[Rookie League]武南は敗れるも流経大柏相手に健闘、存在感放った10番MF新井「目標は全国制覇」

[5.14 U-16 Rookie League A group第1節 流通経済大柏高 3-1 武南高 時之栖裾野Hグラウンド]

　終盤力尽きて逆転負けしたものの、埼玉の伝統校・武南高は後半半ばまで内野慎一郎コーチも及第点を与える戦いぶり。鋭い攻守で王者・流通経済大柏高に対抗し、先制点も奪うなど印象的な戦いを見せた。

　チームとして、そして個でも流経大柏相手に健闘。特に10番MF新井英博は独特なタッチのドリブルでDFを剥がし、正確なラストパスでも存在感を放った。「前半の最初はチームとしてドタバタしてしまって押されていたんですけど、途中からプレッシャーに慣れてきて自分たちのサッカーができたと思いました。個人的にはラストパスをしっかり出せたので良かった。ドリブルは自分のストロングポイントなのでそこがしっかり出せた」と本人も手応えを掴む内容だったことを認めていた。

　新井は埼玉の強豪・尾間木中の一員として2年時全国中学校大会に出場。3年時は10番を背負って関東大会に出場している。「目標は全国制覇。中学校でも目標にしていて結局ベスト16で終わってしまった。高校では絶対に叶えたい」というMFは武南への進学を決め、成長を目指している。

　課題は守備の部分と体力面。チームとしても翌日の前橋育英高戦では0-5で敗れた。45分ハーフのゲームで闘いぬくことのできる体力をつけるために、試合後はピッチでダッシュを繰り返した。トップチームでプレーする1年生GK深沢颯人やこの日キャプテンマークを巻いたCB横田一真らとともに課題をクリアして全国で戦うことのできる選手、チームになる。

(取材・文　吉田太郎)▼関連リンク
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