[総体]全国で学んだプライド、気迫・・・中京大中京はリズム崩して刈谷に攻勢許すもPK戦で白星死守!:愛知決勝L
ゲキサカ / 2016年5月29日 8時49分
1点を追う刈谷は後半25分、コンビネーションからPAへ侵入した田中がPKを獲得。これはGK渕上に止められてしまったが、それでも攻め続けると32分、左CK後の混戦からDF藪谷歩武(3年)が左足シュートをねじ込んで同点に追いついた。盛り上がる応援団や地元ファンの後押しを受けて一気に逆転を狙った刈谷だが、佐野朋生監督が「中京との試合は久々でどのくらいやれるかなと思っていましたけれど、意外とやれた。選手たちは前向きにやってくれたと思います。(だが)中京は身体的な強さ、そして最後のところでの粘り強さがありました」と振り返り、主将のDF美馬貴将(3年)も「気持ちの部分で相手も最後まで必死にやってきていた」と認めたように、最後の局面で執念を見せる中京大中京から勝ち越し点を奪うことができず。PK戦で屈して黒星スタートとなった。
岡山監督が就任6年目の中京大中京は2年連続で選手権に出場し、全国でもベスト16入りするなど着実に全国上位を争うチームになってきている。今年は迫力の部分はやや欠けるものの、それでも技術に手応えを持っており、この日も素速いパスワークが随所で見られた。その中で主将の竹内が昨年度の選手権16強進出を経てより必要だと感じた部分はプライドと気迫。「(3回戦で敗れた)星稜からプライドを感じた。自分はベンチから見ていたんですけど、絶対に負けられないという気迫を感じたし、自分たちはまだ足りないと思います」。今年の目標は全国8強の壁を破り、さらに上へ行くこと。この日、相手とのわずかな差をつくった勝利への気迫、愛知では絶対に負けられないという思いをより高めてまずは全国切符獲得に集中する。
(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
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