[クラブユース選手権(U-18)]展望:Aグループは浦和リード、Bグループは横浜FMとJFAアカデミー中心か
ゲキサカ / 2016年8月9日 19時1分
第40回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会
【Aグループ展望】:
横浜FCユース、愛媛FC U-18、アルビレックス新潟U-18、浦和レッズユース
Aグループで頭一つ抜けているのが、浦和ユース。2年生から主将を務めるMF渡辺陽、U-19日本代表にも選ばれるDF橋岡大樹など昨季のJユースカップ優勝を知るメンバーに加え、今月に入ってU-17日本代表に選出されたMF井澤春輝など新戦力も台頭しており、チーム力は上がっている。状態の良さは結果にも繋がっており、プリンスリーグ関東では第2節以降負けなしを維持し、首位に君臨。渡邊は「紙一重で勝ってきているので、過剰な自信は持たないようにしたい」と前置きをしつつ、「クラブユースは去年出られていないし、今年もすごいギリギリでの出場だった。でも、やっぱり浦和での集大成として優勝したい」とタイトルへの意気込みを口にする。
対抗となるのは小野信義監督の下、技術力に拘ったサッカーを展開する横浜FCユース。代表経験を持つMF服部剛大とMF瀬長直亮によるサイド攻撃が持ち味だが、2種登録選手としてトップチームに登録されるGK杉本将哉など後ろにもタレントが多く、2年ぶりに復帰したプリンスリーグ関東でも上位争いに絡むなど群馬で飛躍するだけの力は持っている。
今季、プレミアリーグEASTに初参戦した新潟U-18は、昇格決定直後に「厳しい一年間が待っている」と入江徹監督が不安視していた通り、ここまで9節を終えたプレミアでわずか1勝。特に大量失点を重ねる守備が悩みの種となっており、今大会は日の丸経験を持つDF長谷川巧らの奮闘が待たれる。一方で、守備の不安を補うためには、すでにプレミアEASTで3得点を奪うなどルーキーらしからぬ活躍を見せるMF本間至恩らアタッカー陣の活躍も欠かせない。2年ぶりの出場となる愛媛U-18も、ポイントとなるのは守備力。1年生ながらも定位置を確保するDF渡邉創太、横江建城がどれだけ踏ん張れるかが躍進の行方を左右しそうだ。
【Bグループ展望】:
横浜F・マリノスユース、JFAアカデミー福島U18、カターレ富山U-18、塩釜FCユース
Bグループは横浜FMユースとJFAアカデミー福島U18との一騎射ちが予想される。昨年、日本一となり、MF遠藤渓太、FW和田昌士をトップチームへと送り出した横浜FMだが、入学前の期待値で言えば、2つのジュニアユースから18人が昇格するなど今年の代の方が上で、すでに主将のDF常本佳吾、MF吉尾海夏、佐多秀哉が2種登録選手として背番号を授かるなどトップチームからの評価も高い。下級生にもU-17日本代表のMF堀研太、塚田裕介など実力者が多く、今年も頂点を狙えるだけの力はあるはずだ。
JFAアカデミー福島も、昨季は力を発揮できず、プレミアリーグEASTから降格したが、今年は下級生の頃から試合経験を積むDF下口稚葉、FW延祐太らが最終学年を迎え、充実した試合内容を見せている。前線のMF飛鷹啓介を頂点とした流動的なアタックが群馬の地でも力を発揮できれば、グループステージ突破以上の成績も見えるだろう。
DF西晃佑、MF野末武凱など各ポジションに昨季からの主力が残る富山U-18は今季、県1部リーグで8勝2分と好調を維持。勢いを継続し、3連敗で終わった昨季の雪辱を晴らせるか期待したい。塩釜FCは昨年、3試合で17失点を許し、グループリーグで敗退。今予選でも、山形ユース、仙台ユースに5失点を許すように不安は拭えておらず、守備の強度アップが大会の行方を左右する。
(取材・文 森田将義)▼関連リンク
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