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名門復権へ未来を支える原石たち、東京Vユースの現在地

ゲキサカ / 2016年7月26日 12時53分

名門復権へ未来を支える原石たち、東京Vユースの現在地

 名門復権の未来を担う選手たちは今、原点へ回帰して足元を見つめている。ここ5年間で約20名ものJリーガーをトップチームへ送り出してきた東京ヴェルディユース。直近3年は国内無冠という状況下、再び“日本一”へ輝く時を目指し、トレーニングへ励んでいる。

 現在の東京Vユースは高円宮杯U-18プリンスリーグに所属。プレミアリーグへの昇格、そしてクラブユース選手権などでの日本一を目指している。プリンスリーグでは5試合を終えて、浦和ユース、三菱養和SCユースと勝ち点10で並び、3勝1分1敗の3位。またクラブユース選手権(U-18)関東大会決勝トーナメントでは4強入りして全国切符を手に入れた。今はプリンスリーグを戦いながら、夏のユースクラブ日本一決定戦であるクラブユース選手権(U-18)へ向けて準備をしている状況だ。

 昨季から指揮を執る藤吉信次監督は「元々ポテンシャルの高い選手は多いけれど、まだまだ完成されていない。どういうサッカーをするか、こういうときにどうするかというのは出来ていないけど、チームとしては、いい方向にはいっているんじゃないかな」とここまでの手応えを語る。

「勝負のとき。特にリードしたときの試合運びだったり、“試合巧者”みたいなところは、まだまだ足りないかなというのがあるので、そこは特に伸ばしていきたいかなと思ってます」

 2011年、2014年には、Jリーグアウォーズにおいて、最優秀育成クラブ賞を受賞。ここ5年間でユースからトップへは20人を輩出しているように、育成で多くの結果を残してきた。実際にユースでは2010年、2011年にはクラブユース(U-18)選手権を連覇し、2012年にはプレミアリーグイーストで優勝している。しかしながら、直近3年間は国内無冠。2015年にゴシアカップの世界タイトルを手にしたものの、国内の主要タイトルからは遠ざかっている。

 そんななかで迎えた今シーズン。藤吉監督は選手たちに対して「日本一のチームをつくる」と目標設定したという。意外にもサッカーでの日本一だけを示しているわけではなく、指揮官は「どんな『日本一』でもいいので、挨拶でもいいし、元気の良さ日本一でもいいし、なんでも日本一を目指そうと話しました」と明かす。

 キャプテンを務めるDF深澤大輝(3年)は「もちろんサッカーで日本一になりたいです。ですけど、その前に他の部分でも日本一になること。挨拶とか、部室をきれいにするとか、そういう部分を藤吉さんも求めていると思うので。そういうところから一つずつやっていくのが、サッカーで日本一につながるのかなと思います」と理解を示した。原点回帰し、規律ある日々の生活とピッチ上をリンクさせ、まずはチームとしての土台を作っていく。

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