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[総体]流経大柏がアクシデント乗り越え8強入り、日本航空にPK戦で勝利

ゲキサカ / 2016年7月29日 19時19分

[総体]流経大柏がアクシデント乗り越え8強入り、日本航空にPK戦で勝利

[7.29 全国高校総体3回戦 日本航空高 0-0(PK3-4)流通経済大柏高 呉市総合スポーツセンター陸上競技場]

 接戦を制したのは、アクシデントを乗り越えた流経大柏だった。全国高校総体のサッカー競技は29日に各地で3回戦を行い、流通経済大柏高(千葉1)は、PK戦の末に日本航空高(山梨)を下して準々決勝進出を決めた。流経大柏は前半19分にFW古谷三国が相手FKの壁に単独で立った際に、頭部にボールが直撃したため交代を余儀なくされたほか、後半22分に3人目の交代カードを切った直後にDF関川郁万が負傷で退場して数的不利に陥るなどアクシデントが続いたが、試合のペースを譲ることなく戦い切った。

 試合の立ち上がりは、日本航空にも勢いがあったが、全体を通して主導権を握ったのは流経大柏だった。前半2分にMF関大和のFK、同9分に右CKからMF宮坂昂輝がヘディングシュート。日本航空も右DF松土準のロングスローをFW岩下俊城が得意のヘディングで合わせる場面があったが、ファウルの判定となった。流経大柏は前半23分に右ショートコーナーからこぼれ球を関がシュート。さらに同29分、左サイドから崩してFW中村翼のラストパスを1年生MF熊澤和希が狙ったが、クロスバーの上。押し込みながらも得点を奪えない流れで前半を終えた。

 気温32度の暑さもあり、両チームとも精度を欠く場面があったが、ともに最後まで粘り強く戦った。後半は両チームとも次々に選手を交代。10分、日本航空は後半開始から投入したMF三吉直樹のクロスを岩下がヘディングで狙ったが、相手のブロックに阻まれた。流経大柏は28分にDF市川侑麻のロングスローがゴール前まで流れたところで中村がシュートを放ち、相手GKの横を射抜いたかに見えたが、カバーに入っていた日本航空のDF花元翔に弾かれた。試合終盤は、どちらもロングスローを使いながら1点を狙ったが決まらず、試合はスコアレスのままPK戦に突入した。プレミアリーグEASTでは失点の多かった流経大柏だが、この試合では数的不利も感じさせない集中力で70分を戦い切った。陣頭指揮を執った榎本雅大監督代行は「10人でやる練習もして来たし、運動量は問題なかった。関川が負傷して人数が減っても誰も下を向かずに戦えたということだけでも大きな収穫。それが本来のうちの姿」とPK戦前までの戦いぶりに一定の評価を与えた。

 PK戦では、日本航空が1人目、2人目と立て続けに失敗。それでもGK高橋正也が流経大柏の3本目を止めて粘ったが、結局4-3で流経大柏が勝利をもぎ取った。PK戦の1本目で正面に飛んだシュートを止めた流経大柏のGK西村紘一は「本田(裕一郎)監督から、PK戦が絶対に1回はあるぞと言われていたし、しっかりと練習をして大会に臨んだ。1本目のキッカーが気合いの入っている感じだったので、コースを狙わずに思い切り蹴ると思って、体を中央に残しながら防ごうとしてうまくいった。仲間からはPK戦が下手なGKと言われてしまっているので、PK戦で勝てたのは大きい。イメージを払しょくできたかなと思う」と笑顔を見せた。流経大柏は、今大会に本田監督が帯同していない。西村は「この大会に顔を出していない監督のためにも、絶対に優勝して、この大会の主役になろうとみんなで話している。優勝して終わりたい」とさらなる勝ち上がりに意欲を示した。流経大柏は31日に行われる準々決勝で履正社高(大阪2)と対戦する。前回大会の2回戦では同カードで敗れており、リベンジに臨む。

(写真協力=高校サッカー年鑑)

(取材・文 平野貴也)▼関連リンク
【特設ページ】高校総体2016

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