不正発覚に揺れるJ3盛岡がジャイキリ! J1仙台を相手に5-2と快勝
ゲキサカ / 2016年9月3日 21時8分
[9.3 天皇杯2回戦 仙台2-5盛岡 ユアスタ]
天皇杯は3日、2回戦が各地で行われた。J3グルージャ盛岡は敵地でJ1ベガルタ仙台と対戦し、5-2で勝利。ジャイアントキリング(番狂わせ)を起こした。22日の3回戦ではJFLのHonda FCと対戦する。
1回戦で早稲田大に4-0で快勝し、2回戦に駒を進めた盛岡が先制点を奪う。前半13分、くさびのパスをFW谷口堅三がおさめて左サイドに展開。MF安楽健太がライン際までえぐって中央に折り返すと、ファーサイドに走り込んだMF牛之濱拓が右足で押し込む。だが、仙台も同18分、右からFWウイルソンが上げたクロスのこぼれ球をDF石川直樹が左足一閃。強烈なミドルをゴールネットに突き刺し、試合を振り出しに戻した。
追いつかれた盛岡は、前半24分にGK土井康平のファインセーブでピンチを逃れると、同26分に右サイドで谷口のパスを受けた牛之濱が中央に折り返したボールをFW梅内和磨が右足で合わせ、2-1。勝ち越しに成功すると、同32分には自陣からのFKを谷口がヘッドでそらし、PA左から梅内が中央へラストパス。MF安楽健太が右足ダイレクトでゴールネットを揺らし、J1相手に3-1とリードを広げた。
後半もJ3盛岡がJ1クラブを圧倒する。後半19分、スルーパスで抜け出した梅内が右足シュート。4点差とすると、同29分にMF石井圭太のパスでPA右に抜け出したMF森英次郎が中央に折り返すと、ニアに飛び込んだDF鈴木達也が右足で合わせ、5-1とした。
仙台も意地を見せる。後半35分、MF三田啓貴のパスをPA左で受けた途中出場のMF茂木駿佑が豪快に左足で右サイドネットに突き刺し、1点を返す。その後も盛岡に襲い掛かるも後半はその1点にとどまり、2-5でJ3相手に敗戦。天皇杯初戦で敗退となった。
一方で、前取締役の不正発覚に揺れる盛岡だが、見事J1撃破でジャイアントキリングを達成した。神川明彦監督は試合後のインタビューでその理由を、「反骨心があるからです」と言い切り、「常に上を目指してやり続けることが大事だと肝に免じてやっているからです」と笑顔で語った。また、指揮官は「練習してきたことを忠実に、規律をもってやったこと。目標にしているチームとやれる、こういった環境が彼らの力を引き出してくれた。感謝です」と選手たちを称えていた。
●第96回天皇杯特設ページ
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