PK戦でGK一森純が2本ストップ! J2山口がJ1福岡を破り、クラブ史上初の3回戦へ
ゲキサカ / 2016年9月7日 22時40分
[9.7 天皇杯2回戦 福岡2-2(PK2-4)山口 レベスタ]
天皇杯は7日、2回戦の4試合を行った。レベルファイブスタジアムでは、J1のアビスパ福岡とJ2のレノファ山口FCが対戦。2-2で突入したPK戦の末、山口がPK4-2で勝利した。22日の3回戦では新潟と対戦する。
27日の天皇杯1回戦・東海大熊本(4-0)から休息十分で2回戦を迎えた山口は、前半11分に一本のパスでDF小池龍太が裏に抜け出し、GKと1対1の決定機を作るなど、立ち上がりからJ1クラブを圧倒する。同27分には、ゴール正面の絶好の位置でMF三幸秀稔がFKを獲得。キッカーのMFルシアーノが右足で直接狙ったが、GK神山竜一の正面を突いた。
一方の福岡は、4日のルヴァン杯準々決勝第2戦・FC東京戦(0-2)から中2日ということもあり、その試合からMF末吉隼也を除く10選手を入れ替えた。だが、立ち上がりからバタついた守備が目立ち、なかなか攻撃に出ることができず。前半31分には、右サイドから末吉がグラウンダーのクロスを送るも、中央のMF中原秀人が空振り。結局、前半は山口の守備を崩せず、シュートは0本に終わった。
スコアレスで折り返した試合は、後半立ち上がりに動いた。山口は後半4分、GK一森純のゴールキックからヘッドでつなぐも、シュートまで持ち込めず、福岡DF中村北斗がGK神山へバックヘッド。しかし、これが短くなり、詰めていたMF鳥養祐矢が飛び出したGKの位置を見極めて右足ダイレクトでゴールに流し込み、先制のゴールネットを揺らした。
格下相手に1点ビハインドとなった福岡だが、すぐさま同点に追いつく。後半6分、敵陣の右ハーフェーライン付近でボールを奪い、ショートカウンター発動。右サイドを駆け上がった中原の折り返しをFW邦本宜裕が右足で合わせ、1-1。福岡がこの試合のファーストシュートで試合を振り出しに戻した。
福岡はこれで勢いに乗ると、高い位置からのプレッシャーも効き始め、シュートまで持ち込むシーンが続く。だが、いい流れで逆転ゴールを奪えないでいると、後半33分にFW金森健志、同37分にFW城後寿と立て続けに主力を送り出し、試合終盤へ勝負に出た。しかし、同アディショナルタイム3分に絶好の位置でFKを獲得するも、MF鈴木惇の左足シュートはGK一森のファインセーブに阻まれ、試合は1-1のまま延長戦に突入した。
延長戦では一進一退の攻防が続く。それでも福岡がJ1の意地を見せた。延長前半12分、FKから末吉がゴール前にボールを送ると、相手に当たってこぼれたボールを邦本がヘッドで押し込み、逆転。試合はこのまま終わるかと思われたが、山口の猛攻が最後の最後に実った。延長後半15分、細かくつないでMF安藤由翔が中央に折り返す。相手に当たりながらも逆サイドまで転がり、勢いよく滑り込んだMF星雄次が気迫で押し込み、2-2。試合の勝敗のゆくえはPK戦にゆだねられた。
後攻の山口が4人目まで全員が決めたのに対し、先攻の福岡2番手のDF實藤友紀がゴール右に蹴り込んだボールはGK一森がストップ。続く3番手の城後のキックもGK一森が止め、PK4-2でJ2山口がJ1福岡を破って3回戦進出を決めた。
●第96回天皇杯特設ページ
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