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「おかえり、貫太」、愛媛退団から慶大復学のMF近藤貫太が“復帰戦”でアシスト記録

ゲキサカ / 2016年9月14日 12時34分

慶應義塾大での“リーグ復帰戦”、アシストしたMF近藤貫太(3年=愛媛)

[9.12 関東大学リーグ1部第12節 慶應義塾大2-3日本体育大 保土ヶ谷]

 おかえり、貫太。そんな弾幕がゴール裏には掛けられていた。昨年12月に愛媛FCを契約満了になったMF近藤貫太(3年=愛媛)。今春に慶應義塾大へ復学後は、“1年生”としてリスタートし、雑用などをこなすとともに、Cチームでプレーしていた。しかし、リーグ中断期間にあたる今夏にトップチームへ復帰。12日に行われた日本体育大戦で“再デビュー”した。

 Cチームでプレーしていた近藤がトップチームへ“昇格”したのは、7月6日に行われた早慶定期戦後。須田芳正監督から昇格にあたって直接の言葉はなかったものの、「何も言われないことがメッセージ」と捉え、ソッカー部のために出来ることをやろうと改めて誓ったという。

 そして7月22日に行われた天皇杯東京都予選にあたる、東京都サッカートーナメント・早稲田大戦で早速先発。早稲田大に2-3で敗れたものの、復帰後初のトップチームでの公式戦をフル出場で戦い抜いた。

 9月12日に後期リーグが開幕。迎えた日本体育大戦では、2列目右サイドで先発起用される。2013年夏以来、約3年ぶりの大学リーグ戦。それでも気負うことなく、「戦う場所がこっち(トップチーム)に変わっただけで、自分のやるべきことは“慶應のために戦うこと”なので変わらない。特別な思いはなかったです」と淡々と臨んだ。

 すると出場から10分でアシストを記録。右サイドから持ち込み、FW渡辺夏彦(3年=國學院久我山高)とのワンツーで抜け出すと、相手GKとの1対1から逆サイドへ折り返す。PA左でフリーのMF松木駿之介(2年=青森山田高)が冷静に右足シュートを決めた。松木の元へ多くのチームメイトが駆け寄る中、渡辺は一目散に近藤の元へ。起点となった2人で喜んでいた。

 渡辺との相性の良さを感じさせる崩しから生まれた先制点。近藤が「夏彦に当てたら、前にボールが出てくると信じていて。それは夏に積み上げてきたものでしたし、試合を重ねる中で信頼関係も少しずつ出来てきていて、それが得点につながったいい試合の入りだった」と言えば。

 渡辺は「夏に初めて貫ちゃん(近藤)とやってから、“これはフィーリング合うな”と思った。夏もコンビネーションから崩せたシーンもあって。今日もあの場面はたまたまではなく、それが顕著に出たシーンだったかなと思います」と胸を張る。

 その後もセットプレーでチャンスを演出。1-1に追いつかれた前半終了間際のアディショナルタイム2分には正確なキックで2点目をお膳立て。近藤の蹴りこんだ右CK、FW池田豊史貴(3年=浅野高)のヘディングシュートはポストの前に詰めていた相手DFに弾かれるが、MF宮地元貴(4年=東京Vユース)がこぼれを押し込んだ。

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