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[MOM1890]市立船橋GK長谷川凌(2年)_市船のGKは諦めない!初先発の2年生が10人のチーム救うPKセーブ!

ゲキサカ / 2016年9月26日 11時28分

[MOM1890]市立船橋GK長谷川凌(2年)_市船のGKは諦めない!初先発の2年生が10人のチーム救うPKセーブ!

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.24 高円宮杯プレミアリーグEAST第14節 FC東京U-18 1-1 市立船橋高 東京ガス武蔵野苑多目的G(人工芝)]

 プレミアリーグデビュー戦がいきなりクラブユース選手権王者・FC東京U-18との大一番。負ければ優勝争いから後退してしまう一戦、それも強敵相手のアウェー戦と2年生GKにのしかかる重圧は非常に大きかったはずだ。だが、この日の朝に先発を言い渡されたという市立船橋高の190cmGK長谷川凌(2年)は「見せ場だと」前向きにチャンスと考え、立ち上がりにあったという緊張も「声出していれば、自然に緊張が取れる」ルーティーンでかき消してプレーに集中。PKをストップするなど好セーブを連発し、退場者を出して10人での戦いを強いられたチームに見事勝ち点1をもたらした。

 相手のクロスに対しては、キャッチとパンチングをしっかりと使い分けてほぼ完璧な対応。前半終了間際には相手MF内田宅哉のファインショットにゴールを破られ、またビルドアップでは落ち着きを欠いたところもあった。それでもGK志村滉(現磐田)ら名手を育てている伊藤竜一GKコーチが「プロになれる素材を持っている。県リーグで出しても長谷川が出た試合は負けていないじゃないかと思います。試合経験を積めていた」というGKは枠を捉えたシュートをギリギリまで見定めてしっかりと枠外へ弾き出す好セーブを連発。そして最大の見せ場で発揮したスーパーセーブによってチームを救った。

 後半22分、市立船橋はPA内のファウルによってPKを献上。それまで好守を連発していたMF阿久津諒(3年)が退場を宣告された。チームを包んだ重い空気。だが、「阿久津さんの思いとかあった。初出場で信頼感のないGKが出たんで、こういう大事な場で止めるぞという強い気持ちでやりました」という長谷川はクラブユース選手権MVP・FW半谷陽介の右足シュートに対して右へ跳躍すると、残った左足でストップする。伊藤GKコーチが「市船のGKはみんなが諦めかけていても一人諦めてはいけない。勝敗を左右するところで諦めずにやらないといけない」と語る“市船の守護神の教え”を守った2年生守護神。このセーブによって“諦めない心”を注入されたチームは勝ち越すことこそできなかったが、残り20分強の間、10人で逆にFC東京を追い詰めるような戦いぶりを見せた。

 十分に及第点を与えられるようなプレミアデビュー戦だったが、本人の自己評価は低め。終了間際にFKで被るシーンもあったことから、「デカイのでハイボールは強くないといけない。まだ練習が足りないということがこのゲームで分かったので練習でまた取り組んでいきたい。(ポジションを争う3年生GKの)井岡さんは上手いですし、自分は凡ミスとか多いのでいつも勝負しているという緊張感の中でやっていきたいと思います」。意識高く努力を続けていれば、チャンスを得られる環境。その中で朝岡隆蔵監督が「夏以降、変わってきた」と評した2年生GKはまずは先発取りへ一歩を踏み出した。だが、チームからの本当の評価、信頼を勝ち取るのはこれから。日々進化を遂げて市船の守護神として相応しいGKになる。

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
2016プレミアリーグEAST

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