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「元気が脅威になる」高徳が語るイラク戦の狙い目とは…

ゲキサカ / 2016年10月4日 0時52分

練習に合流したDF酒井高徳

 “予習”はバッチリだ。3日の練習から合流した日本代表DF酒井高徳(ハンブルガーSV)は他の欧州組のメンバーとともに雨の中、軽めのメニューで調整。6日のW杯アジア最終予選・イラク戦(埼玉)、11日のオーストラリア戦(メルボルン)に向け、「この2試合はグループの中で一つの山場になる。ホームで2連敗は絶対にできない」と、まずはイラク戦の必勝を誓った。

「コンスタントに90分間出られているのはうれしい」。所属チームで出場機会に恵まれない選手が多い中、ハンブルガーSVでは開幕から6試合連続フル出場中。チームは開幕から1分5敗の未勝利で最下位に低迷しているが、逆境には屈しない。「チームの流れが悪いときにどういう役割を担わなければならないのか」と、試合の中で判断力を磨く機会と捉えている。

 1日のヘルタ・ベルリン戦ではFW原口元気と同サイドでマッチアップ。試合前には原口から「出る? どっちのサイド?」と連絡が来ていたことを笑顔で明かした。「16歳からずっと一緒にやってきて、対戦するとワクワクする。お互いに切磋琢磨できている。敵としては嫌な選手、味方になったら非常に心強い」。今度は日本代表のチームメイトとしてW杯アジア最終予選に臨む。

 代表チームからはすでにライバル国の映像を渡されており、9月1日に行われたオーストラリア対イラクの試合も分析済み。そのうえで「狙い目として、相手の右サイドバックは対人のところで守備の能力が低い」と、狙いどころを明かす。

 左サイドバックでの出場となれば、原口と縦関係でコンビを組む可能性もある。「(原口)元気みたいなドリブラーが1対1で仕掛ければ脅威になる。(左で)組めるのであれば、1対1のシチュエーションをつくってあげたい」。高徳が「狙い目」と語るサイドの局地戦では原口がまさっているとの確信がある。

「相手は右サイドの9番を使ってカウンターで来るイメージがある。(自分が)左サイドバックに入ったら、その選手を警戒する必要がある。左サイドバックならカウンターに気を付けて、右サイドバックならしっかりつくって左で崩す」。左右どちらで出番が来ても柔軟に対応するイメージはできている。

(取材・文 佐藤亜希子)
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