「またいつの日かベアスタのピッチに…」今季限りで鳥栖退団の金民友が惜別の先制弾
ゲキサカ / 2016年10月29日 17時47分
[10.29 J1第2ステージ第16節 鳥栖2-2横浜FM ベアスタ]
サガン鳥栖はホーム最終戦で横浜F・マリノスと対戦し、2-2で引き分けた。今季限りで退団するMF金民友の先制点などで2点リードを奪ったが、終盤に追いつかれた。
前半22分に鳥栖が先制に成功する。金民友がドリブルでPA右に切れ込むと、体を反転させて相手を振り切り、左足でシュート性のクロス。ニアのFW豊田陽平は合わせ切れなかったが、豊田の動きにつられたGKが反応し切れず、そのままゴールに吸い込まれた。
今季限りで退団する背番号10の先制点。1点リードで折り返した後半6分には自陣でのパスカットからカウンターを仕掛け、MF鎌田大地がドリブルで持ち上がると、FW富山貴光に横パス。PA手前から富山が放った左足ミドルはDF中澤佑二の背中に当たってコースが変わり、ゴールネットを揺らした。
2点ビハインドの横浜FMは直後の後半9分、左CKを獲得すると、キッカーのMF兵藤慎剛がショートコーナーでMF齋藤学とワンツー。兵藤の左クロスに中澤がヘディングで合わせ、1点を返した。シュート。失点に絡んでしまった2分後に、すぐさま自身のゴールで1点を返した。
勢い付く横浜FMは後半24分に齋藤がFW富樫敬真とのワンツーでPA内に切れ込み、GKの位置をよく見て冷静に右足でゴール左隅に流し込んだ。齋藤は3試合連続ゴールで今季10得点目。2点差を追いつく粘りを見せ、2-2の引き分けに持ち込んだ。横浜FMはこれで公式戦4試合連続ドローとなった。
11月12日の天皇杯4回戦もホームで広島と対戦する鳥栖だが、リーグ戦ではこの日がホーム最終戦。試合後に行われたセレモニーでは、7シーズン在籍し、今季はキャプテンも務めた金民友がチームとサポーターに向けて、用意した手紙を読み上げた。「今シーズンを最後に韓国に戻りますが、サガン鳥栖で過ごした7年の時間はこれからのサッカー人生、一人の人間としての人生を過ごしていく上で大きな意味を持つと思います」。涙をこらえて気丈に話していたが、最後はこらえきれずに涙を流し、「またいつの日か、みなさんの熱い声援を背に鳥栖のユニフォームを着て、ここベアスタのピッチに立てる日を夢見ています」と、いつか鳥栖に戻ってくる日が来ることを願っていた。
●[J1]第2ステージ第16節 スコア速報
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