[選手権予選]目標は「王国復活」! 高い志持つ藤枝明誠が完勝で7年ぶりの全国へ前進:静岡
ゲキサカ / 2016年11月3日 23時54分
[11.3 全国高校選手権静岡県予選決勝T1回戦 浜名高 0-4 藤枝明誠高 藤枝市民G]
第95回全国高校サッカー選手権静岡県予選は3日、16チームによる決勝トーナメントへ突入。1回戦8試合が行われ、全国8強入りした09年度以来となる優勝を狙う藤枝明誠高が伝統校の浜名高に4-0で快勝した。藤枝明誠は5日の準々決勝で常葉学園橘高と戦う。
「王国復活」を自分たちが成し遂げる。現在、高円宮杯プリンスリーグ東海で3位につけている藤枝明誠は前半、元浦和FWの松本安司監督が「前半は100点、上げていい」と評するほぼ完璧な内容。立ち上がりこそショートパスを繋ぐ浜名が攻め込み、MF大澤知裕(3年)のスルーパスがFW守屋俊紀(3年)へ通るシーンやCKからゴールを狙うシーンがあった。だが、藤枝明誠はすぐに試合の主導権を握り返す。両ワイドが幅を取ってポジションを取り、空いた中央のスペースをゲーム主将の10番MF丹羽一陽(3年)や今夏のSBS杯でU-19日本代表からゴールを奪っているFW遠野大弥(3年)、MF山田晃平(3年)のドリブルやワンツーで一気に前進。そしてPA近くでは立ち上がりから存在感を示していたエースFW藤本一輝(3年)や、FW西澤伸(3年)が個人技を交えてシュートへ持ち込んだ。
7分、11分と藤本が決定的なシュート。これは浜名守備陣が何とかブロックして凌いだが、20分には左中間から縦に仕掛けた藤本がDF2人を置き去りにして左足を振り抜く。「タッチしながら前へ行くスピードが速いと言われる」というエースの圧巻の一撃がゴールネットへグサリ。先制した藤枝明誠はその後も浜名とのボールの握り合いを完全に制して攻め続けた。
浜名は奪ったボールを後方から繋いで攻めようとするが、中盤で藤枝明誠の鋭いプレスを受けてボールロストするシーンが多発。相手PAに近づくことができなかった。逆にDFラインからボールを左右、縦へと動かして相手の守りを広げる藤枝明誠は「前半から自分たちは相手陣地にどんどん入ってからリズム作ろうと思っていて、きょうはそれが上手く行って、立ち上がりからシュートもそうですし、チャンスもつくれていた」と振り返る丹羽らが長短のパスでシュートシーンを生み出す。藤枝明誠は33分にも「相手から嫌がられる選手になりたい。スピードあるので相手が嫌なところに入っていく」という遠野が獲得したFKを、左SB中道慶人(3年)が左足で鮮やかにゴールに沈めて2-0とした。
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