[選手権]鵬(おおとり)学園を憶えてください…星稜を破った新鋭校「恥じないプレーを」

初出場の鵬学園の千葉東泰共主将(3年)(写真協力『高校サッカー年鑑』)

　今大会の予選で最も衝撃的な出来事だったかもしれない。石川県で絶対王者として君臨し、近年の全国大会でも4年連続で4強以上の成績を残していた星稜高の連覇が17でストップした。県予選決勝で星稜を破ったのは鵬学園高。「おおとりがくえん」と読む新鋭校の名前は、この日を境に全国に発信されることになった。

　鵬学園は昨年度の大会でも決勝に進んでいる。しかし星稜に0-3で完敗すると、今年に入っても総体予選、そしてプリンスリーグ北信越のリーグ戦2試合で対戦するも、3戦全敗だった。ただ夏の総体予選で敗れた後は練習メニューを再考し、自分たちで考えて練習するようになったという。その結果が、大一番での絶対王者撃破に繋がった。

　初の全国大会に向け、チームのモチベーションはさらに上がっている。MF千葉東泰共主将(3年)は「全国優勝している星稜に勝てたことが自信になっている。そして同時に、気を引き締めないといけないなと思いを強くしています。メディアとかすごく多くて、その分、浮かれたらダメだとチームには言い聞かせてきています。石川県代表として恥じないプレーをみせたい。学校の名前を憶えてもらいたいです」とさわやかな表情で話した。　

(取材・文　児玉幸洋)▼関連リンク
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