古巣の“朗報”も力に…3年前までJFLでプレーしていたC大阪MF清原が殊勲のJ1昇格弾
ゲキサカ / 2016年12月4日 22時27分
[12.4 J1昇格プレーオフ決勝 C大阪1-0岡山 金鳥スタ]
わずか4年間で一気に駆け上がった。今季、金沢から完全移籍で加入したMF清原翔平の一撃がセレッソ大阪を3年ぶりにJ1の舞台へと引き上げた。
後半7分、MF丸橋祐介の右CKをMFソウザがヘディングで競り合うと、相手GKがこぼしたボールをゴール前の清原が倒れ込みながら左足で押し込んだ。
「こぼれ球を狙っていたし、ソウザがよく競ってくれた。ゴール自体は泥臭いし、詰めるだけだったけど、そこを狙うというのは1年間やってきていた。最後の最後まで狙い続けたことが良かった」
引き分けでもJ1昇格が決まるC大阪はこの1点で楽になった。残り時間はまだ40分近くあったが、しっかりとゲームをコントロールしながら時計の針を進め、守備陣は最後まで集中力を切らさなかった。殊勲の清原は後半38分に交代し、試合終了の瞬間はベンチで迎えたが、「1年間、ここだけを目標にしてきた。それが叶ってうれしい」と安堵の笑みを浮かべた。
「去年、昇格できなかった姿を外から見ていて、その悔しさは1年間を通してサポーターの方からも伝わってきていた。2年目で(J1に)戻ることができて良かったと思う」。14年のJ1リーグで17位に終わり、J2降格となったC大阪は昨季、4位でシーズンを終えると、昇格プレーオフ決勝で福岡に屈し、1年でのJ1復帰を逃した。今季、新戦力としてC大阪に加入した清原にとって、J1昇格に貢献することは使命でもあった。
試合前には“朗報”も届いた。昨季まで所属していた金沢がJ2・J3入れ替え戦第2戦で栃木を下し、J2残留が決定。「気になっていたし、残ってくれてホッとした。金沢の結果が、試合にいい気持ちで臨める一つの要因だった」と、古巣の結果を自らの力に変えた。
札幌大卒業後、10年から3年間はJFLのSAGAWA SHIGA FCでプレー。しかし、12年シーズン限りでSAGAWA SHIGA FCが活動休止となると、当時負傷離脱中だった清原に救いの手を差し伸べたのが金沢だった。13年はJFL、14年はJ3、昨季はJ2と、金沢の昇格とともに自分自身も戦うカテゴリを一つずつ上げてきた。来季はいよいよ日本のトップリーグであるJ1に初挑戦する。
3年前までJFLでプレーしていたことを考えれば、まさにシンデレラストーリーを駆け上がってきたとも言えるが、本人にそうした感慨はない。「その年、その年で自分の中の目標をクリアしていった結果、J1昇格にたどり着いたと思っている。(ここまでの道のりが)長かったか、短かったと聞かれたら、そういう思いはないし、目の前のことにかけてきた結果だと思う」と、淡々と言葉を継いだ。
9月22日の天皇杯3回戦ではJ1の鳥栖と対戦し、0-2で敗れている。清原自身、先発しながらハーフタイムに交代する悔しさを味わった一戦だった。「納得いくプレーはできなかった。そういう世界だということをしっかり考えて、いい準備をして来シーズンに臨みたい」。J1昇格の喜びに浸る間もなく、次なる戦いへと視線を向けた。
(取材・文 西山紘平)●2016 J1昇格プレーオフ
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