高校選手権に臨む弟へのメッセージは「楽しむ」こと、阪南大CB大野は「楽しんで」昨年の雪辱を
ゲキサカ / 2016年12月11日 8時53分
[12.10 全日本大学選手権(インカレ)2回戦 仙台大 1-2 阪南大 味フィ西]
リベンジの大会を「楽しんで」まず1勝を挙げた。阪南大のCB大野佑哉(2年=山梨学院高)は1年生CBだった昨年、準優勝に貢献。だが、関西学院大との決勝では前半だけで4失点を喫し、0-4で敗れて悔し涙をのんだ。
「特に体大(大阪体育大)との試合(3-2で勝利)と決勝戦の関学戦は試合を楽しめていなくて、怖がっているのがずっとあってミスも連発してしまったりとか。1年間それを思い出して練習もしてきましたし、臥薪嘗胆みたいな感じでやってきました」。自信を持つことができずに、それがミスに繋がってしまった1年前。その不安を払拭してきた手応えがある。それだけに、期待のCBは「今年は自分がやってやろう、去年の借りを返してやろうという気持ちでいます」と言い切った。
10月16日の関西大との関西学生リーグ戦で負傷交代。大野にとってこの日は、それ以来となる90分間の戦いだった。立ち上がりにカウンターから失点してしまったものの、「それ以外は上手く守れたかなと思います」と振り返ったように、要所を締めて得点を許さなかった。特に前に強いCB甲斐健太郎(4年=立正大淞南高)とバランスを取りながら、自身の武器であるカバーリングの部分を発揮。「きょうの1試合だけみたら合格点上げられる試合だったかなと思います。自分が声出して、甲斐君やSBの大本君に言う部分は昨年よりも多くなりましたし、自分の特長である仲間を動かして自分がカバーしてボールを取るという部分も去年よりも出ているかなと思います」と胸を張った。
この日は山梨学院高時代の監督である吉永一明氏(17年アルビレックス新潟シンガポール監督)が来場。「久しぶりに会ってマジ嬉しかったです。次、決勝来るらしくて『ちゃんと残っていろよ』と言われました」と微笑む。海外で指導者に挑戦する恩師から、「自分もいつか海外とか出てみたいし、先に海外に行かれるので、その経験の話を聞いて自分に活かしていきたいと思います」とまた新たな学びができることを楽しみにしている。今大会は決勝へ進出して、年明けにシンガポールへ渡る恩師にもう一度勇姿を見せるつもりだ。
この冬は大野の弟であるGK大野郁哉(3年)が山梨学院高の守護神として全国高校サッカー選手権に出場する。後輩でもある弟へ向けて大野は「先に僕が日本一にしっかりなって弟に繋げられればと思います」と頼もしい一言。2年前、大野擁する山梨学院は3回戦で前橋育英高にPK戦で敗れたが、3試合をわずか1失点で終えた大野は大会優秀選手に選出され、その後日本高校選抜の一員として欧州遠征にも参加した。選手権での貴重な経験をその後のサッカー人生に繋げてきた大野は「選手権は絶対緊張もするだろうということと、自分は楽しんでやったからああいう結果が出たと伝えてあるんで、弟もしっかり楽しんでもらえればと思います」とエールを送っている。
この日、大野は「試合前からいい緊張感があったので楽しんでやれたと思います」。弟へのメッセージも楽しむこと。今大会は昨年できなかった楽しむことを貫くことを考えている。「楽しんで」日本一へ。そして「去年は決勝で満足するプレーができなかったので、今年は借りを返して満足して終わりたいと思います」という目標を達成する。
(取材・文 吉田太郎)●第65回全日本大学選手権(インカレ)特集
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