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“狙われた”法政大DF山田将之「自信が過信になってしまった」

ゲキサカ / 2016年12月11日 18時31分

来季FC東京内定DF山田将之(4年=青森山田高)

[12.9 全日本大学選手権(インカレ)2回戦 法政大0-3大阪体育大 町田]

 大阪体育大の“山田対策”がハマった。法政大(関東5)はDF山田将之(4年=青森山田高)のクリア処理が甘くなるなど、立ち上がりからミスが目立ち、リズムを崩した。前半19分までに2失点。来季のFC東京入団が内定している山田は「相手も研究してやってくる。試合の入りで対応された感じがあって、そこでバタバタしてしまった」とうなだれた。

「僕自身が失点のきっかけになってしまった。チームを落ち着かせなければいけない立場の選手が逆の影響をもたらしてしまったのが敗因だと思う。『やれる』という自信が裏目に出た。普段だったらセーフティーにやる部分をつないだり、持とうとしたりする部分があった。自信が過信になってしまった」

 敵将の坂本康博監督が「『山田(将之)を破ろうぜ、一番自信を持ってる選手を破ろうぜ』という狙いだった」と狙いを明かせば、青森山田高時代の同期であるMF池上丈二(4年=青森山田高)も「チームとしてヤマ(山田)のところを狙う意識があった。いい風にハマりすぎたというか、ヤマらしくないプレーもあって驚いた」と振り返る。

 前半の早い時間帯に2失点を喫し、試合の主導権を握れないまま時間が過ぎた。0-2で前半を折り返すと、「後半の立ち上がり10分が勝負で、絶対に点が取れると思っていた」(山田)が、後半7分にダメ押しとなる3失点目。山田は「試合を通して自分たちの良さを出せなかった」と悔しさをにじませた。

 充実した4年間の大学サッカー生活。最後はあっけない幕切れとなったが、「今後のサッカー人生で活躍して、法政大を有名にしていきたい」と前を向く。次はプロの舞台。FC東京入団が内定してからは「常に見られている感覚でプレッシャーはあった」というが、「楽しみな部分もある」と期待に胸を膨らませる。

 特に青森山田高時代に同期だったDF室屋成との“再会”は待ち遠しいようだ。「彼はA代表に行けるレベルで、僕自身はまだ全然、下の立場。リスペクトはしつつ、ライバル心を持って戦っていきたい」と、再びチームメイトとなる室屋の存在は刺激になっている。

 日本代表常連のDF森重真人やDF丸山祐市をはじめ、日本屈指のDF陣がそろっているFC東京。「国内を見てもレベルが高いし、壁が高いのは分かっている。あえてチャレンジしたのは僕自身の特徴を生かして、自信を持ってやりたいから。今、代表で活躍している選手たちの技術やレベルを見て学ぶこともあると思う。練習から意識高く、彼らを超えるぐらいの気持ちを持ってやっていきたい」。4年間の収穫と高い志を持って、次のステージを駆け上がる。

(取材・文 佐藤亜希子)●第65回全日本大学選手権特集

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