岐阜内定の阪南大DF甲斐、後輩たちのジンクス打破を信じる「できないわけがない!」
ゲキサカ / 2016年12月16日 14時46分
[12.15 全日本大学選手権準決勝 筑波大3-0阪南大 NACK]
3失点零封負け。それでも来季FC岐阜加入が内定している阪南大のDF甲斐健太郎(4年=立正大淞南高)は試合後は、さばさばとした表情をみせた。「清々しいですよ。ちゃんと最後は出し切りました。あれだけ見たら完敗ですが、スッキリはしています」。ピッチの上へ全てを置いてきた。
全日本大学選手権(インカレ)準決勝の筑波大戦。CBとして先発した甲斐は、相手攻撃陣の突破を寸でのところで阻んだほか、ボールへ食らいつく相手選手をいなしては冷静にクリアした。
しかしチームは前半20分にミドルシュートを決められて先制を許すと、後半にはFKからのハンドで与えたPKを決められて0-2。後半終了間際にはカウンターからダメ押しの3点目を沈められた。2年連続の決勝進出はならず、3位で大会を去った。
今大会で甲斐は初戦となった2回戦・仙台大戦(2-1)で、CKからヘディングシュートを決めるなど、攻守に持ち味を発揮した。続く準々決勝・順天堂大戦(2-3)でも、守備の要として奮闘。準決勝で筑波大に敗れたため、ファイナル進出こそ叶わなかったが、3年連続4強入りへ貢献したのは紛れもない事実だ。
大会を振り返ったDFは「初戦では点も取れたし、競り合いはあまり負けなかったし、個人的にはポゼッションもできて、ボールをつなげた。一番いい状態の時に比べたら自分的には少し劣るくらいで、まぁまぁ手応えはなかったことはないです」と言う。
大会開幕直前には岐阜への来季加入が発表された。インカレでの活躍次第では、他クラブからのオファーが増える可能性もあったが、自身のプレーに集中するため、早く決断したようだ。「早く決めたことによって、スカウトの人の目が気になって、“いいプレーをしなきゃ”とならなくなったので、いつも通りの自分でプレーができました。それに岐阜にはお世話になりましたから」。特別指定してくれたクラブへ筋を通した。
今季は主将であるFW外山凌(4年=前橋育英高)やFW前田央樹(4年=福岡U-18)が負傷離脱する時期が重なった。ピッチでは甲斐がゲームキャプテンとしてプレーすることもあった。阪南大でのラストイヤーに“憧れていたキャプテンマーク”を着けたCBは「あれはだいぶ自分が変わります。全然違いますよ。普段つけない奴やつけたいと思っている奴がつけたら、ドラクエのアイテムみたいにレベルが上がります。ウイイレで言えばプラス5くらい、レベルが上がる」と笑った。常にユーモア交じりに話すが、ピッチに立てば阪南大のCBとして頼れる背中を示した一年だった。
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