仕掛け続けた“その先に”…「真っ向勝負」挑んだ聖和学園が初出場・海星撃破
ゲキサカ / 2016年12月31日 21時6分
[12.31 全国高校選手権1回戦 聖和学園2-0海星 駒場]
第95回全国高校サッカー選手権1回戦が各地で行われ、埼玉・浦和駒場スタジアムの第1試合では3年連続4回目の出場となる聖和学園高(宮城)と初出場の海星高(三重)が対戦。前半をスコアレスで折り返した試合は、後半35分に先制した聖和学園が、同38分に追加点を奪って2-0の完封勝利を収めた。初戦を突破した聖和学園は、1月2日の2回戦で徳島市立高(徳島)と対戦する。
序盤から両チームともにシュートまで持ち込む場面を作り出した。まずは前半4分に海星がゴールを脅かす。FW三輪翔真(2年)が蹴り出したCKのこぼれ球に反応したMF伊藤蓮(3年)、MF桜井天海(2年)が立て続けにシュートを放つが相手選手にブロックされてしまう。一方の聖和学園は同7分、MF原科勇我(3年)の浮き球のスルーパスからPA内に進入したFW大八木隆斗(3年)が狙うも、ボールはゴール左に外れてしまった。
選手個々の技術が高く、ドリブルで果敢に攻め込もうとする聖和学園だが、海星が激しく体を寄せて簡単には突破を許さない。海星の青柳隆監督が「聖和は一人ひとりがうまく、1対1では絶対に勝てないので数人で行こうという守り。そこで奪ってショートカウンターを狙った」と語ったように、ボールを奪えば2トップのFW水谷恭平(3年)と三輪に素早く預けて、聖和学園ゴールを脅かす。前半29分にはMF上陰統己(3年)とのパス交換から抜け出した三輪が、同39分には右サイドを突破した上陰のグラウンダーのクロスから水谷が決定機を迎えたが、三輪のシュートはDF小倉滉太(3年)にブロックされ、水谷のシュートはGK吉田龍生(3年)に阻まれてしまった。
前半は海星の守備に苦しめられ、シュート2本に抑えられた聖和学園だが、「相手の中盤のプレスも厳しかったけど、逃げていたら勝負にならない。逃げるなと言ったし、真っ向勝負を挑んだ」と加見成司監督が檄を飛ばしたように、後半も自慢のドリブルで相手守備網を切り裂こうとし続ける。すると、後半5分にMF鈴木雅典(3年)、同8分にはMF藤井僚哉(3年)のパスから、ともにDF瀧雄大(3年)が右サイドからPA内に進入してシュートを放つなど攻勢を強めていく。
そして、序盤から仕掛け続けたドリブルが奏功する。幾度となく相手の体を張った守備に止められていたものの、「あれだけのうまいドリブルについていくのは大変だったと思う」(青柳監督)と海星の体力を徐々に奪っていく。すると、「相手も来れなくなってきている部分もあったので、ここがチャンスだと思った」(加見監督)と、聖和学園は後半13分に鈴木雅に代えてFW西堀駿太(3年)、同22分にはMF鈴木智久に代えてMF小原基樹(3年)を投入して勝負を懸ける。
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