[ニューバランスカップ]注目MF松井蓮之は矢板中央の仲間たちと努力の冬。U-17W杯出場、県内5冠、選手権で佐野日大越えへ
ゲキサカ / 2017年1月7日 7時38分
[1.6 NB CUP in時之栖準決勝 矢板中央高2-4札幌大谷高 時之栖裾野G]
準決勝で敗れたものの、矢板中央高はニューバランスカップ6試合で25得点をマーク。例年、堅守が印象的なチームだが、現時点で今年は攻撃力が際立つチームとなっている。
準決勝で2得点を決めたFW飯島翼(1年)や小さなドリブラー・MF板橋幸大(1年)、ボランチの位置から好パスを通したU-16日本代表MF松井蓮之(2年)ら技術、攻撃力を備えた選手が多く、高橋健二監督も「攻撃は面白い」という世代。失点が多かったことを反省点とし、改善の必要性を指揮官、選手も口にしていたが、全国高校選手権で栃木県内のライバル・佐野日大高が4強入りする中で矢板中央も“裏選手権”でインパクトを残した。
注目は昨年、初招集されたU-16日本代表候補合宿でアピールに成功し、12月に同代表のチリ遠征に参加した松井だ。180cm近い長身で左右両足から正確なロングキックを放ち、カバーリングも優れる松井はU-16日本代表にCBとして選出。国際試合で悔しい思いも経験しながら、成長を加速させている。
「最初の大阪の時は通用したんですけど、次のチリ遠征は結構いつも選ばれているメンバーがいて、あんまり自分のプレーができなかったり、みんな上手かったり、もっと練習しなければと思いました。みんな一つ一つパスの基礎がしっかりしていて、自分はパススピードがめっちゃ遅いと監督に言われて、こっちに戻ってきて意識しています」
海外の選手たちの球際の強さや狡猾さも体感。PKを献上したこともあったが、今後へ向けて有意義な日々となったのは間違いない。今秋にはU-17W杯が開催される。そのメンバーに残るために、自分の課題を改善し、強みを伸ばすこと。「相当悔しい」という選手権での佐野日大の活躍を来年上回るという大きな目標もあるだけに怪我して休んだりしてはいられない。
「インハイで全国出て、そこで注目されてプロでも大学でもいいところ見つけてもらって、そして選手権の前に10月にワールドカップあるんで代表に選ばれて、ワールドカップ出て選手権でいい結果を出したい」。
U-17W杯出場、栃木県内5冠、選手権での躍進、そしてプロへ。多くの目標をチームメートたちと叶えるために注目MFが貪欲に成長を遂げる。
(取材・文 吉田太郎)
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