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[MOM2039]青森山田高GK廣末陸(3年)_「シュートコースを完全に塞がれた」、守護神たる活躍

ゲキサカ / 2017年1月9日 9時21分

守護神たる活躍をみせた青森山田GK廣末

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.7 全国高校選手権準決勝 東海大仰星1-2青森山田 埼玉]

 守護神たる活躍だった。青森山田は東海大仰星に2-1で勝利し、7年ぶりに全国高校選手権決勝進出を果たした。後半7本のシュートを浴びながらも、逃げ切れたのはGK廣末陸(3年)の存在があったからに他ならない。

 前半12分にMF松井修二(3年)のミドルシュートを冷静にキャッチしたのを皮切りに安定したプレーを披露。持ち味であるフィードで魅せたのはもちろん、この日は守備が光った。チームは先制後に追いつかれ、再びリードするという展開となったが、ブレることなく自らの仕事をただただ全うした。

 2-1の後半には東海大仰星に押し込まれる時間が続いたが、好セーブを連発。後半38分にはゴール正面で東海大仰星MF見野龍太郎(3年)に後方からのボールをボレーで打たれるも、冷静に正面でキャッチ。同31分、右クロスからMF松山樹生(3年)のシュートも止めた。相手と交錯するシーンもあったが身体を張った。

 一番のピンチだったのが後半42分の場面。右クロスからPA内左でフリーのMF大崎航詩(3年)にボールが渡った。しかし廣末は落ち着いてポジショニングを見極め、シュートコースを切る。「トラップまでは最高だったのですが、廣末くんが僕のシュートコースを完全に塞ぐように前に出てきて、それを見たときに慌ててしまった」という大崎のシュートはクロスバー上へ大きく外れていった。

 「あまり考えないでおこうと思ったのですが、最後の場面のところで“圧力”というのを感じましたし。これがU-19日本代表のGKなんだなと感じました」と大崎は振り返る。シュートを打たれてからが勝負なのではなく、青森山田の守護神はシュートを打たれる前に、既に“勝負”に勝っていた。

 好守をみせては最小失点に留めたものの驕ることない。試合中のセーブシーンを振り返っては「味方がしっかり身体を張って止めてくれていたから」と仲間を立てた廣末。そんなGKにチームメイトたちは絶大な信頼を置く。MF高橋壱晟(3年)が「廣末がいるといないとでは全然違うし、廣末がいたから勝てたという試合も、今日も含めてですけど、たくさんあったので、本当に信頼しています」と言えば、DF小山内慎一郎(2年)は「ちょっとレベルが違うと思うし、すごく信頼しています。半端ないです」と語った。

 青森山田のゴールを守るため、常に最良の選択肢を選ぶことができるよう備えている廣末は「つないでくるチームが多いので縦に速いサッカーはアクシデントが多く起こるんですけど、アクシデントに対してのリスク管理はもっと徹底して備えて、今までより意識してやっています」と淡々と話す。

 あと一つ勝てば、目標の二冠達成。全国優勝を手土産にFC東京、プロの世界へいきたいところ。頼れる守護神は「選手権の決勝は夢の舞台だったので、最後はしっかりいい形で終われればと思います」と表情を引き締めていた。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 片岡涼)
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