青森山田、初優勝へあと1勝!5戦連発かかるMF高橋壱晟「殻を破る」
ゲキサカ / 2017年1月8日 14時0分
第95回全国高校サッカー選手権大会で7年ぶりに決勝進出した青森山田高(青森)は8日午前、東京都内であすに控える決勝(埼玉)へ向けての前日練習を行った。フィジカルトレーニングや戦術練習などのほか、セットプレーの練習にも時間を割き、約1時間半ほど汗を流した。
平成6年から青森山田高でコーチを務め、翌年4月から同校監督を務める黒田剛監督にとっては、唯一手にしていない選手権覇者の座。22年目での正直はなるか。今季はプレミアリーグEASTで優勝し、チャンピオンシップも制した。迎えた全国高校選手権はMF住永翔主将(3年)の選手宣誓で幕を開けた。
大一番を前に指揮官は「チャンピオンシップも取ったし、プレミアEASTもとって、選手宣誓もやって。選手権ではここまで来たし……盆と正月が一緒に来たというけれど、これを取ってしまったら、これからの10年間で何も取れなくなるんじゃないかとちょっと恐ろしいところもありますね」と冗談混じりに語る。
悲願の日本一をつかむべく、前橋育英高(群馬)との決勝へ。「失うものは何もないくらいでやらないと、守るものが多いと結果や自分たちのパフォーマンスも出せなくなるので、いつも通りに平常心でやりたい」と誓った。
初戦となった2回戦から4試合連続でゴールを挙げているMF高橋壱晟(3年)は、ともに大会最多4発を挙げているFW鳴海彰人(3年)との連弾を誓いながら、「運はあるかどうかわかりませんが、選手権に関しては“持っている”んじゃないかなと思います」と自信をのぞかせる。日本一のタイトルを手に、Jの舞台へ乗り込む気だ。
下級生時から主力としてプレーしてきた高橋だが、高校2年生時からは黒田監督にメンタル面の弱さを指摘され、「殻を破れ」と繰り返し指導されてきた。「大舞台で力を発揮できないのが自分の一番の弱さだったので、それを克服しようと思ってやってきました」と言うとおりだ。今こそ、その時はやってきた。「決勝でいいプレーができたら、殻を破れたことになると思います」。決勝の大舞台、多くの観衆の前でゴールネットを揺らし、殻を破りたい。
指揮官は「二冠というよりも、22年間の縦への積み上げの方を意識している」と語った。MF柴崎岳(鹿島)ら高校最後の舞台で涙した卒業生たちが積み上げてきたものの上に、今の選手たちは立っている。高橋は「涙?優勝したら絶対出ます。優勝して泣かない人はいないですよ」と笑顔をみせた。数々の偉大な先輩たちも成し遂げられなかった選手権制覇の夢。悲願の初優勝をつかみ、嬉し涙を流せるか。
(取材・文 片岡涼)
▼関連リンク
【特設】高校選手権2016
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
[4月20日 今日のバースデー]
ゲキサカ / 2024年4月20日 6時0分
-
黒星発進も前向きなプレミア初戦。CB西館優真主将は「前向きにさせるようなプレー」と声で尚志を引っ張る
ゲキサカ / 2024年4月8日 13時31分
-
目標は「全冠」。個性活かした攻撃と我慢強さも見せた流経大柏が尚志を下し、プレミアEAST開幕戦勝利
ゲキサカ / 2024年4月8日 12時0分
-
“雑草”青森山田が自信に繋がる1勝!プレミアEAST開幕戦で市立船橋に2-0勝利!
ゲキサカ / 2024年4月6日 23時59分
-
スタメンで2冠経験。左SB小沼蒼珠が「責任感とプライドを持って」青森山田のキャプテンマークを巻き、開幕勝利に貢献
ゲキサカ / 2024年4月6日 21時29分
ランキング
-
1横浜FM、クラブ史上初のACL決勝進出が決定 数的不利も蔚山とのPK戦“死闘”制す
FOOTBALL ZONE / 2024年4月24日 21時53分
-
2一度は中止の女子版ACLプレ大会決勝、やっぱり実施へ…三菱重工浦和が出場、5月10~12日頃に駒場開催検討
スポーツ報知 / 2024年4月24日 18時37分
-
3大敗の吉井監督「交代のタイミング間違えた」 8失点炎上の二保に謝罪「恥かかせた」
Full-Count / 2024年4月24日 21時36分
-
42戦連発の大谷翔平 ホームランランキング1位との差は? 各打撃部門ライバル選手たち成績一覧
日テレNEWS NNN / 2024年4月24日 16時16分
-
5《次々と明らかになる水原一平容疑者の過去》日本ハム通訳時代には「大麻所持の前科」を抹消 勤め先の日本酒輸入会社で起きた「不当解雇訴訟」の真相
NEWSポストセブン / 2024年4月23日 10時59分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください