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[新人戦]2得点挙げた仙台育英の佐藤一輝、大物食いに意欲十分

ゲキサカ / 2017年1月28日 17時21分

仙台育英高はFW佐藤一輝が2得点の活躍

[1.28 東北高校新人選手権1回戦 聖光学院高 0-3 仙台育英高 相馬光陽サッカー場B]

 大きな刺激を受けて、新たな一歩を踏み出した。第16回東北高校新人サッカー選手権大会が28日に開幕し、仙台育英高(宮城1)は3-0で聖光学院高(福島2)を下して準決勝に進出した。
 
 会場となった相馬光陽サッカー場は、眩しい日差しに照らされてはいたが、ボールをまともにセットできないほどの強風にさらされ、試合展開も風に大きく左右された。仙台育英の城福敬監督が「風に乗ったときだけ良かったような試合。前半は1点取られても仕方がないかなと思っていたけど、しのぐことができた。後半は、先制点でだいぶ楽になった」と振り返った一戦は、前後半で流れが大きく変わった。
 
 前半は、速攻を繰り出したい仙台育英の浮き球のパスがことごとく風に戻され、聖光学院が地上戦でつないで押し返していく展開だった。しかし、前半35分をスコアレスで終えて陣が入れ替わると、仙台育英のロングパスがFW佐藤一輝(2年)のところで収まり始め、試合はあっという間に仙台育英のペースとなった。

 後半9分、味方が放ったシュートのこぼれ球を佐藤が右足のワンタッチシュートでコースを変えて先制。さらにDF佐々木優斗(2年)のゴールでリードを広げると、試合終了間際の後半33分には相手のゴールキックミスでボールを奪った佐藤一がドリブルで持ち込んでダメ押しの3点目を奪った。ゴールは、ラッキーな形によるものだったが、佐藤は攻撃の起点作りと2得点で勝利に貢献した。

 強風の中で戦い方の難しい試合だったが、何としても翌日の準決勝に進みたい思いがあった。同じ時間帯に隣のピッチで試合をしているチームが、日本一の称号を持っているからだ。佐藤は「青森山田が東北のチームでも日本一になれることを証明した。負けてはいられない。自分たちも全国制覇が目標。この大会では、青森山田を倒すことを意識している」と今大会にかける意気込みを語った。青森山田が日本一に輝いた全国高校選手権は、大きな刺激となった。個人としても「青森山田の11番(全国高校総体、全国高校選手権で得点王になった鳴海彰人)のように得点を取ってチームを勢い付ける選手になりたい」と話す。

 佐藤は、高校に入るまではスピードを武器としていたが、仙台育英で速攻を仕掛けるロングボールに対応するうちに跳躍のタイミングが磨かれ、空中戦の強さを身につけていったという。決して大柄ではないが空中戦に強いという点は、鳴海に似た特徴だ。しかし、青森山田の11番に追いつき、追い越すためには「頭と右足でしか取れないので、左足をもっと練習して、左足でも点を取れるようになりたい」(佐藤)と認識している課題を克服しなければならない。城福監督が「前半にもう少し守備に参加して頑張ってほしかった」と話した点も、さらに強化すべき課題となる。

 日本一になるのも、日本一のストライカーになるのも高いハードルだ。だからこそ、自分もやるんだ、自分にもやれるんだという自信を得るためには、何としても翌日の青森山田戦で結果を残したいところだ。刺激を受けて全力でぶつかり、何を得られるのか。今季最初の重要なカードに、闘志は燃えたぎっている。

(取材・文 平野貴也)

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