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[新人戦]山形南がプリンス東北勢の遠野に4発逆転勝利!2得点の赤川公崇が語る「粘り強さ」

ゲキサカ / 2017年1月28日 19時5分

山形南高のMF赤川公崇は2得点の活躍

[1.28 東北高校新人選手権1回戦 遠野高 1-4 山形南高 相馬光陽サッカー場A]

 福島県の相馬光陽サッカー場で28日に行われた平成28年度第16回東北高校新人サッカー選手権大会1回戦。今年もプリンスリーグ東北で戦う岩手県の名門・遠野高と、山形県新人大会で準優勝した山形南高が対戦した。

 強風が吹き荒れるコンディションだったが、先にペースを握ったのは、昨シーズンもプリンスリーグ東北で戦い、選手権も4年連続出場している遠野だった。風上を背にした前半9分、FW阿部亮太(2年)のゴールで1点を先制したが、その後はボールは保持しているものの山形南の粘り強い守りの前に追加点を奪えず、前半は1点リードにとどまった。

 後半に入ると、風上に立った山形南が決定機を作り始めた。3分、左SH石川晃基(1年)が相手DFがクリアし切れなかったボールを拾い、同点ゴールを奪う。そして13分、トップ下に入っていたMF赤川公崇(2年)が右サイドPA外側から思い切って打ったミドルシュートが美しい孤を描いてゴールに突き刺さり、見事逆転に成功。チームを勢いづけ、試合の流れを決定づける綺麗なゴールだった。

 赤川は「シュートを打っていこうとハーフタイムでも言っていたので、とにかくシュートを打とうと感覚的にミートしました」と振り返った。強風のコンディションの中、風上に立ったことを最大限に生かそうと、積極的にシュートを打ったことが逆転ゴールにつながった。

 ゴールへ急ぎすぎシュートを決めきれない遠野に対し、山形南はしたたかにカウンター攻撃を仕掛け続ける。そして28分、スルーパスを受けてゴール前に抜け出したFW草苅靖人(1年)が落ち着いてシュートを決めて試合を決定づける3点目。34分には石川がPA内で倒されてPKの判定。赤川がこのPKをゴール右隅に決めて4-1で勝利し、29日に尚志高と戦う準決勝へ駒を進めた。

 山形南は山形市内の公立校。「今は雪でグラウンドが使える状況では無く、普段は雪の上を走って、小さいコートで練習していて久しぶりに大きいコートでやりました。県外から選手を集めたり、推薦で選手が来たりするチームではありません」と赤川が語る通り、決して恵まれた環境では無く、山形十中出身の赤川をはじめ、選手も中体連出身がほとんど。そうしたチームの特長は「粘り強さ」。「普段はこんなに点が獲れるチームではありません。前線から守備に行ってシンプルに点を取るのがチームコンセプトです」。赤川自身も2得点は挙げているが「ボールをおさめて攻撃する前に、セカンドボールや球際の部分、ボールを持っていない時間で戦うことを意識しています」とまず守備で戦う姿勢を見せるなど、献身的な姿勢が光った。

 次はプリンスリーグ東北で毎年のように優勝争いに絡んでいる強豪・尚志との対戦。「格上のチームなので負けて失うものはありません。チャレンジャーとして今日のように粘り強く戦いたいです」。攻守にハードワークできる赤川の活躍が勝利には必須。持ち前の粘り強さで尚志相手にも勝利を挙げることができるか。非常に楽しみなチームだ。  

(取材・文 小林健志)

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