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[デンチャレ]全日本初招集、先発唯一の1年生SB黒川「目標は東京五輪」、指揮官も高評価

ゲキサカ / 2017年2月18日 8時3分

[2.17 第31回デンソーカップチャレンジサッカー刈谷大会 全日本選抜4-0九州選抜 刈谷]

 初招集のルーキーが伸び伸びとハツラツとプレーした。全日本大学選抜の先発唯一の1年生となったのはDF黒川圭介(関西大1年=大阪桐蔭高)。昨年12月末に行われた全日本大学選抜選考会を経て、初招集されたSBがフル出場で全日本定着へアピールを果たした。

 左SBで先発した黒川。開始12分には左サイドを駆け上がり、正確なクロスを供給。FW矢島輝一(中央大3年=FC東京U-18)の落としからFW山口一真(阪南大3年=山梨学院大附高)のシュートは枠を外れたが、1年生SBが好機を演出した。チームは後半9分までに3-0と得点を追加。黒川は守備に奔走するだけでなく、後半41分にはゴール前まで詰めて右クロスに合わせてシュートを放つなど、攻撃でも見せ場をつくった。

 試合後、全日本の宮崎純一監督は「黒川は期待した以上。ある程度守れるし、攻撃の組み立てもできるという認識でインカレ(全日本大学選手権)の試合を見て招集しましたけど、それ以上に自分のプレーの幅を広げようという意欲もあった」と高評価。「ゴール前でシュートしたシーンもありましたけど、切り替わったらすぐ全力でどの場面でも戻れる体力もあるので、能力は非常に高いんじゃないか」と期待を寄せる。

 全日本大学選抜の左SBには昨季は鹿島アントラーズの特別指定選手でもあったDF小池裕太(流通経済大2年=新潟ユース)がいるが、「まずは同じ全日本の小池くん、その人に勝っていかないといけない」と話すように黒川はそこへ割っていくつもりでいる。

 全日本大学選抜への定着、そしてユニバーシアード競技大会への出場を強く望んでいるのは、もちろん先々の目標に東京五輪が控えているからに他ならない。だからこそ、「この大会は絶対にチャンスなのでものにしたい。ユニバにいかないと、日本代表、東京五輪にも入っていけないので」と表情を引き締める。

 関西大では1年目の春から1年生ではただ一人、トップチームでプレー。必死にしがみつくと、実力者揃いの名門で一年生ながらSBの定位置を奪取した。高校サッカーから大学サッカーへ進んだ当初は「プレッシャーのスピードが全然違う」と驚きもあったようだが、関西大のトップチームで日々揉まれていくなかで、攻守両面が向上していた。今では「突破力には絶対的な自信をもっています」と言うだけでなく、「守備力はスピードも上がったかな」と手応えを語るとおりだ。

 2020年に控える東京五輪へ向けて、大学サッカーの選手たちのみならず、一足先にJリーガーとなった同世代の選手たちがライバルとなる。関大で戦う新進気鋭のSBは、東京五輪世代であるU-20日本代表のライバルとして、DF舩木翔(C大阪U-18)とDF初瀬亮(G大阪)の名前を挙げ、「彼らに勝っていかないといけない。そこを目指さないと。練習して必ず追いついて、追い越していきたい」と強く誓った。まずは全日本への定着、その先にジャパンブルーのユニフォームは待っている。

(取材・文 片岡涼)
●第31回デンソーカップチャレンジ刈谷大会特集

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