森重&中島弾で大宮に2発完封勝利!FC東京がホーム開幕戦白星で2連勝

ホーム初戦も完封勝利を飾ったFC東京

[3.4 J1第2節 FC東京2-0大宮 味スタ]

　FC東京は味の素スタジアムで大宮アルディージャと対戦した。試合は0-0の拮抗した展開が続いたが、後半にDF森重真人とMF中島翔哉がゴールを決め、FC東京が2-0で勝利。ホーム開幕戦も完封勝利し、開幕2連勝を飾った。

　開幕戦で昨季王者の鹿島を1-0で下し、白星スタートを切ったFC東京。2017年のホーム初戦も前節と同じ先発メンバーが名を連ね、期限付き移籍で加入したFWピーター・ウタカはベンチ外だった。
　大宮は開幕節の川崎F戦(0-2)から先発1人を変更。FW大前元紀が先発を外れ、FWネイツ・ペチュニクが今季初先発となり、FW江坂任と2トップを組んだ。[スタメン&布陣はコチラ]

　共に守備意識高く、手堅い立ち上がりとなった。前半12分、FW大久保嘉人のスルーパスに素早く抜け出したMF永井謙佑がPA内に走り込んでシュートを狙うが、至近距離でDF菊地光将のブロックに阻まれる。大宮も前半19分、DF奥井諒が右サイドを駆け上がり、江坂にパス。PA内右から江坂が右足を振り抜いたが、シュートはGK林彰洋の正面を突いた。

　FC東京は永井がスピードに乗った高速ドリブルで大宮DFを置き去りにするが、なかなかフィニッシュまでは持ち込めない。大宮は前半29分、江坂がMF河野広貴に倒され、PA手前の位置でFKを獲得。MF大山啓輔が直接狙ったが、シュートはゴール右に外れ、先制点とはならなかった。前半は互いに決め手を欠き、スコアレスで折り返した。

　後半9分にFC東京ベンチが動き、河野に代えて中島を投入。中島は左サイドハーフの位置に入り、永井が右に回った。試合は膠着状態が続き、FC東京は中島のドリブルやMF高萩洋次郎のくさびのパスからチャンスをつくるが、大宮の堅守に跳ね返された。

　すると後半21分、ついに均衡が敗れる。PA手前の位置でMF東慶悟のパスを受けたDF森重真人が右足を一閃。強烈なミドルシュートはGK塩田仁史が弾いたものの、ゴールネットに吸い込まれ、FC東京が先制に成功する。開幕節はオウンゴールが決勝点となったため、森重がFC東京の今季初得点者となった。

　1点を追う大宮も交代カードを切る。後半22分にMF横谷繁、同24分にMFマテウスを投入。横谷はボランチ、マテウスは右サイドハーフの位置に入った。同31分には最後の交代のカードで、瀬川に代えてFWドラガン・ムルジャを投入。システムを4-2-3-1に変え、ムルジャが1トップに入り、ネイツがトップ下、江坂が左サイドハーフに移った。

　後半32分には大宮に決定機。横谷の右FKに合わせたムルジャが強烈なヘディングシュート。決定的なチャンスだったが、GK林が左手一本で弾き出すビッグセーブを見せ、ゴールを許さなかった。FC東京は後半33分、東に代えてFW前田遼一を投入。前田と大久保嘉が2トップを組んだ。

　さらに、終了間際の後半アディショナルタイム1分、大宮の猛攻に耐えたFC東京に追加点が生まれる。中島がゴールラインぎりぎりから浮き球のクロスを入れると、PA内左の大久保嘉が胸トラップから右足ループシュート。一度は至近距離でGK塩田がかき出したが、こぼれ球に中島が詰め、2-0と勝負を決定づけた。FC東京は開幕から2試合連続の完封勝利。大宮は2試合連続の無得点で開幕2連敗を喫した。

(取材・文　佐藤亜希子)
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