[船橋招待U-18大会]上手くて、強い世代の帝京長岡、苦言を胸に常に戦う集団へ
ゲキサカ / 2017年4月5日 19時19分
[4.1 船橋招待U-18大会予選リーグ 帝京長岡高 0-2 國學院久我山高 高瀬下水処理場上部運動広場]
昨年度の夏冬新潟王者、帝京長岡高は0-2で敗れた試合終了直後からピッチサイドで長時間のミーティングを行っていた。FW陶山勇磨(新3年)やMF小林歩夢(新3年)、CB澄川広大ら系列の長岡ジュニアユースFC時代から注目されていた世代が最上級生となり、昨年、中学3年生ながらプリンスリーグ北信越で12得点をマークした逸材MF谷内田哲平(新1年)をはじめとした注目ルーキーたちも入学。今年は、そのタレントたちのテクニックと判断力をベースとしたテクニカルなサッカーに期待が高まるが、この日は足りない部分が際立つ敗戦となった。
間違いなく、上手くて強い世代。それでも、この日は上手さ以前にやらなければならないことが表現できていなかった。どこか淡々と戦っていた印象のチームはそれでもチャンスを作り出していたが、0-2で敗戦。その試合後、谷口哲朗総監督は「スピリットが本当にない」「まず戦う、走る、声出す、身体張るとか本気でやらないと」と厳しく指摘していた。
主将の陶山は前評判が低くて這い上がるしかなかった昨年と「中学校時代から強い強いと言われてきた」今年との違い、難しさを口にする。だが、周囲の高評価に満足してしまっては、目標としている日本一には絶対に手が届かない。この日は國學院久我山高に自分達が理想とするサッカーをやられて敗れただけに、陶山は「(今年は)勝って当たり前というプレッシャーがある。だからこそ勝たないといけない」と意気込んでいた。
谷口総監督は中心選手候補として現在起用している3年生、期待の1年生でも現状に満足して立ち止まっている選手は先発から外す構え。「出れなくなってから気づいても遅い」という言葉に選手たちは発奮するか。攻撃陣で1人だけ3年生の陶山は「3年生は食らいついてきてほしい」と語った。4日のプリンスリーグ北信越開幕戦は切り替えて2-0で勝利。高い目標を実現する可能性のあるチームはこの日の指摘を忘れずに進化し続ける。
(取材・文 吉田太郎)
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