[船橋招待U-18大会]矢板中央が東京Vユース撃破!イギョラ杯に続く躍進2位
ゲキサカ / 2017年4月7日 9時36分
[4.2 船橋招待U-18大会決勝リーグ 矢板中央高 2-1 東京Vユース 高瀬下水処理場上部運動広場]
第22回船橋招待U-18サッカー大会決勝リーグ最終戦で矢板中央高と東京ヴェルディユースが対戦。矢板中央が2-1で競り勝ち、1勝1敗で2位に入った。
矢板中央は3月の国際親善ユースサッカー イギョラカップに続く準優勝。いずれもU-17日本代表MF松井蓮之を欠いた中で“全国級”の大会で2位に入ったことは非常に価値がある。高橋健二監督も「(東京Vユース相手に)結構やれていた。しっかり守備できていた。イギョラでも準優勝で今回も準優勝だからなかなか良い」と頷いていた。
最後は気迫で上回った。前半からボールを支配していたのは東京Vユース。相手選手を簡単にいなしてボールを前進させるU-16日本代表MF山本理仁(新1年)やMF森田晃樹(新2年)を中心とした攻撃で矢板中央にプレッシャーをかける。
だが、よりチャンスを作っていたのは我慢強い守りから速攻を繰り出す矢板中央の方だった。18分にはFW吉原諒(新3年)のスルーパスで交代出場FW大塚尋斗(新2年)が抜け出し、19分には左サイドを突破したMF木村泰晟(新2年)のラストパスがゴール前に入る。東京VユースはCB谷口栄斗主将(新3年)がこれを弾き返したほか、CB羽生識(新3年)の好カバーリングなどによって失点はしなかったものの、攻撃面では崩しの精度を高めることができなかった。
試合は後半17分に動く。矢板中央はクリアボールを拾ったMF稲見哲行主将(新3年)が左サイドへさばくと、ゴールライン際まで切れ込んだMF板橋幸大(新2年)のクロスをニアへ飛び込んだ大塚が頭で合わせて先制点を奪った。
さらに板橋がポスト直撃の右足シュートを放つなど勢いに乗る矢板中央に対し、東京Vユースも意地の反撃。そして25分、MF村井清太(新2年)が自ら獲得したPKを右足で決めて同点に追いついた。
東京Vユースは一気に逆転を目指すが、勢いはベンチからも「行け~!」という声の上がっていた矢板中央が上回る。30分、前線からのプレッシングで相手の連係ミスを誘うと、インターセプトしたFW飯島翼(新2年)が勝ち越し点を流し込んだ。
東京Vユースも終盤にようやくギアが上がったものの、CKから迎えた決定機を矢板中央GK安西駿(新2年)のビッグセーブに阻まれるなど1点を奪えず。矢板中央が強豪撃破を果たした。矢板中央は新2年生中心の陣容で自信となる勝利。主将の稲見は「守備でみんな足使って、相手上手かったんですけどゴール前で身体張ったり、チャンスで決めきれたんで良かったと思います」と喜び、「Jクラブといっぱいやる機会があって、もっと差があるかなと思っていたけれど、そこまで差はなかった。でも2番だったので次は優勝できるように頑張りたい」と意気込んだ。
矢板中央の高橋監督は本格的に始まる新シーズンへ向けて「得点力のところともっとリーダーが出てきてほしいな。今、DFラインは2年生の白井(陽貴)がやっているので。少しずつ伸びてきている選手がいるので、さらに伸ばしてチームにしていきたい」と期待。そして稲見は「選手権が一番大きい。どの大会よりも大きい大会で上位目指せるように。それまでの過程だと思って頑張っていきたい。そこで日本一を獲りたいです」と誓っていた。
(取材・文 吉田太郎)
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