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[プレミアリーグWEST]“サンフレシフト”駆使して守った阪南大高、プレミア初陣で王者・広島ユースから勝ち点1奪取

ゲキサカ / 2017年4月10日 18時3分

後半45分、阪南大高CB吉田岳晴が同点ヘッド

[4.9 高円宮杯プレミアリーグWEST第1節 阪南大高 1-1 広島ユース ヤンマー]

 高校年代最高峰のリーグ戦、高円宮杯U-18サッカーリーグ2017 プレミアリーグWEST第1節2日目が9日に行われ、2連覇を目指すサンフレッチェ広島ユース(広島)とプレミアリーグ初参戦の阪南大高(大阪)との一戦は1-1で引き分けた。

 いずれも昨年のプレミアリーグチャンピオンシップを経験したU-20日本代表GK大迫敬介(3年)、MF川村拓夢(3年)、MF川井歩(3年)、MF仙波大志(3年)、DF里岡龍斗(3年)らを残し、優勝争いの有力候補の挙げられる広島から、昇格組の阪南大高が“サンフレシフト”を駆使した戦いで勝ち点1を奪い取った。

 明け方まで強い雨が降っていたこともあり、阪南大高はスリッピーなピッチでDFラインを押し上げた戦いを想定していたというが、雨が止んだことでピッチは乾き、試合は全面良芝の中で開催された。結果、阪南大高はスペースを消して引いて守る戦いを選択。「絶対に3バックのワイドを前に行かすなと、そこ(のパス)を後ろに下げさせろと」(阪南大高・濱田豪監督)。両SHもDFラインの位置にまで入って守備を徹底したことによって、相手のワイドの選手が前を向いて仕掛けるスペースは消したものの、中盤でのプレッシャーがかからず、広島に圧倒的にボールを握られることになった。

 阪南大高には明らかな狙いがあった。濱田監督が「(春のフェスティバル等で広島は)恐らくベタ引きされた試合はないんじゃないか。春の試合やったら、どこも力試しをしたいからサンフレッチェシフトを敷いて来るチームはまずないはず。だから一発目で面食らうかなと。頭をビックリさせるのはそこ(初戦)やった」というように、なかなか経験したことのないような相手の守備的布陣を広島は簡単にこじ開けることができない。

 それでも広島は左サイドからカットインしたMF村山勘治(3年)が右足シュートを放ち、川井の右クロスにFW明比友宏主将(3年)が飛び込む。また、川村が相手選手たちを驚かすほどの精度あるパスを通すなど、広島は相手にほとんど攻撃機会を与えることなく攻め続ける。阪南大高は主将のCB吉田伸弘(3年)が「(広島対策は)2週間くらい。ここにボール入った時は誰が行ってというところを細かく教えてもらっていた。やってきたことが。多少出たので良かった」と手応えを口にした戦いで前半を0-0で折り返したが、それでも、沢田謙太郎監督が「後半は空いてくるかなと。続けると空くかなというところはありました」と振り返ったように、焦れずに攻め続けた広島が先制点を奪う。

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