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東京五輪世代の注目GK山ノ井は高校選抜欧州遠征を帰国後福岡での飛躍、ライバル超えへのきっかけに

ゲキサカ / 2017年4月13日 16時50分

日本高校選抜のGK山ノ井拓己

 東京五輪世代の注目GKの一人は今回参加している日本高校選抜欧州遠征がチャンスだと考えている。GK山ノ井拓己(静岡学園高→福岡)は、今冬の全国高校選手権は静岡県予選で敗退して出場することができなかったものの、実力を評価されて日本高校選抜入り。今回の欧州遠征ではGK廣末陸(青森山田高→FC東京)と競争を繰り広げている。

 青森山田のプレミアリーグ、全国高校選手権の2冠の立て役者で、AFC U-19選手権優勝メンバーでもある廣末は今回の高校選抜の柱の一人。実績面で劣る山ノ井はサブとしてスタートすることを理解していたというが、それでもベンチスタートの現実に気落ちした部分もあったのだという。そして、欧州遠征初戦となった10日のアルメレ・シティ(オランダ)戦は先発したが、ここでは思うように自分の良さを発揮できなかった。

 だが、この試合の経験が山ノ井を奮起させる。「このままじゃダメだと思って、気持ち整えて、オランダ代表戦に臨んだらいいプレーができた」。格上とも言えるU-18オランダ代表戦(11日)で納得の行くプレーができたことは自信に。帰国後に本気で福岡GKのレギュラー獲得を目指している山ノ井にとって、千葉U-15時代以来となる海外遠征、そしてこのオランダ戦はプレー面、精神面でも大きな転機となった。

 同世代の高校ナンバー1GKと言われている廣末に対して以前から対抗心を口にしていた山ノ井にとっては、廣末と競争できる貴重な機会でもある。トレーニングから廣末の動きをチェック。現時点で完成度高いと言われる廣末には特にキックなどで負けている部分あると素直に確認することができた。同時に感じたのは「大きな差はない」「必ず追いついて追い越す」という思い。だからこそ、今は一日一日を大事に、トレーニングや13日開幕のデュッセルドルフ国際ユース大会での与えられたチャンスに懸けて、より成長しようとしている。

 湯田哲生GKコーチ(千葉U-18)は「この2、3か月確実に成長している。(廣末とも)越せないような大きな違いはない」と口にする。特にゲームパフォーマンスの高さは本人も周囲も認めるところだけに、セービング、キック、ハイボールの処理とより武器と言えるものを増やすこと。また、ストイックに自分を追い込む廣末以上の努力も必要になってくるだろう。この欧州遠征を帰国後の飛躍やライバル超えのきっかけにできるか、将来の可能性を広げられるかどうかは自分次第だ。

(取材・文 吉田太郎)●日本高校選抜欧州遠征特設ページ

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