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「山形、許すまじ」…元同僚6人を前に燃えた愛媛、“公式”因縁マッチ制す

ゲキサカ / 2017年5月1日 15時17分

愛媛が山形との因縁マッチを制した

[4.29 J2第10節 愛媛2-0山形 ニンスタ]

 愛媛FCが昨季まで在籍した主力を多く擁するモンテディオ山形に2-0で勝利した。「山形、許すまじ」と銘打たれた一戦を制し、ホームで2試合連続の完封勝利。昨年9月以来の連勝を飾り、J1昇格プレーオフ圏内の6位大分との勝ち点差を暫定で1に縮めた。

 愛媛は前節の長崎戦(1-0)から先発1人を変更。明治大から今季加入のFW丹羽詩温が今季初スタメンを飾った。スタートの布陣は開幕から10試合連続で3-4-2-1を採用。丹羽を1トップに起用し、クラブが試合告知のチラシで「山形、許すまじ」とキャッチコピーをつけた因縁マッチに挑んだ。

 一方、2015年から2016年まで愛媛を指揮した木山隆之監督率いる山形は、前節から2人の先発メンバーを変更。MF汰木康也、前節の試合中に負傷したMF鈴木雄斗に代え、MF瀬川和樹とMF中村駿が2試合ぶりにスタメン起用された。山形はボランチのMF本田拓也、MF風間宏希、中村が同時先発するのは今季初。開幕から3-4-2-1を一貫して採用していたが、アンカーに本田、インサイドハーフに風間と中村を並べ、2トップにMF瀬沼優司とFW阪野豊史を据えた3-3-2-2で臨んだ。

 山形は元愛媛のGK児玉剛、DF茂木力也、瀬沼、阪野ら先発メンバーに加え、木山監督や青野慎也コーチも含めると、昨季まで愛媛に在籍した6人が古巣と相対することになった。

 立ち上がりに主導権を握ったのは愛媛。元“木山チルドレン”たちが球際で激しいプレーを見せ、アウェーの山形を押し込んでいく。前半7分にはMF白井康介の左クロスが逆サイドに流れ、PA内右に走り込んだMF小池純輝が右足を強振。グラウンダーのシュートがゴール左外へ向い、ファーのFW河原和寿が滑り込んでコースを変えようとしたが、触れずにゴールラインを割った。

 守勢だった山形も前半12分に反撃する。敵陣の右寄りでボールを持った瀬沼がドリブルで切れ込み、2人の相手DFを振り切ってPA内やや右から右足でシュート。しかし、元チームメイトのGKパク・ソンスに阻まれ、先制のチャンスを逃した。

 徐々に山形がボールを保持し始めた中で迎えた前半33分、均衡を破ったのは愛媛だった。DF林堂眞がロングボールを送ると、河原が相手DFと競り合い、丹羽がこぼれ球を拾う。PA内やや左に進入した丹羽は、MF山田拓巳をフェイントで揺さぶり、左足でシュート。クリーンヒットはしなかったが、GK児玉のタイミングを外したゴロのボールが右ポストに当たってネットを揺らした。

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