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FW起用に“一発回答”、「サッカーに生きている」東京V高木大輔の生き様

ゲキサカ / 2017年5月7日 23時17分

頼れる東京Vの18番、FW起用に一発回答

[5.7 J2第12節 東京V1-1横浜FC 味スタ]

 サッカーに生きている。ポジションや場面は選ばず、どんなときも全力でピッチの上の瞬間を生きている。東京ヴェルディのFW高木大輔は7日に行われた横浜FC戦で今季初めてFWとして起用されると、開始8分に今季初ゴールを記録した。

 試合後、東京Vのロティーナ監督は高木について、「ヨーロッパの選手に近い印象。サッカーに生きていると思います。試合でも練習でも、強い強度でプレーでき、とても賢い。今日の1点目もこぼれ球に詰めたとても賢いプレー。ボールをキープしていたし、ディフェンス面でもチームに貢献してくれた」と労った。

 これまではおもにFWとしてプレーしてきたが、今季は開幕からWBとして、7戦連続の先発出場。そして出場11戦目で迎えたこの日の横浜FC戦。FWアラン・ピニェイロが筋肉系の故障を抱えており、FWドウグラス・ヴィエイラが前節の脳震とうの影響で不在のなか、高木は今季初めてCFWとして起用された。

 先発を告げられたのは前日練習の直前。「ドウグラスの位置に入るけど問題ないか?」と問われ、「OK」と即答した。とはいえ、「頭を整理するのがいっぱいいっぱいだったし、気負いすぎても空回りするなと思ったし、ふらっと入るとやられるなと思った」と話すように様々な考えが巡るほどに動揺した。自分のなかで整理をつけ、試合前夜と当日には過去の自身の得点シーンやチームが好調だったときの映像などをみて、モチベーションを上げていったという。

 そして迎えた横浜FC戦。前半8分にその瞬間はやってきた。高木がMF中里崇宏に倒されてFKを獲得。「立ち上がりだったし、アンカズに思い切り蹴ってほしい」という思い通りに、MF安在和樹が強烈なボールを蹴りいれる。ゴール前でワンバウンドしたボールを、相手GKが前に落とし、詰めていた高木が右足で押し込んだ。

「ボールの軌道を見たときに、ピッチも水を撒いていたし滑るなと思って。詰めたら本当に決めるだけのボールが転がってきたので、決めることができて良かったです」。東京Vはその後に失点し、1-1の引き分け。勝利こそならなかったものの、今季最多9452人の観客が入ったスタジアムで首位チーム相手に好ゲームをみせ、勝ち点1を上乗せた。

「冷静に考えて、今年はずっとWBで試合に出ていたなか、今日はCFWでチャンスをもらいました。自分が一番やってきて、やりたいポジション。早いかもしれないけれど、今日は言ってみれば(CFWとしての)ラストチャンス。良くなかったら、CFWとしてはもう使われないと思っていた。点という結果を残せたのは、監督に対していいアピールになったかなと思います」

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