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悔しさはあるけど…U-20日本代表DF藤谷壮「チームのためにどれだけできるかが重要」

ゲキサカ / 2017年5月22日 17時35分

U-20日本代表DF藤谷壮(神戸)

 初戦のピッチに立つことは叶わなかった。だが、決して腐ることはない。U-20日本代表DF藤谷壮(神戸)は「コンディションをしっかり整えることを最優先にしていきたい」と来たるべき出場機会に備えて、黙々と準備を進めていく。

 前日行われたU-20W杯グループリーグ第1節南アフリカ戦をベンチから見守った藤谷は、「前半早い段階で失点してしまったけど、そこからコンパクトにしてボールを回せていたし、日本のサッカーは通用するという印象を受けた」ようだ。

「(大会前に行われた)ホンジュラス戦でちょっと守備が悪かったと思っていたので、初戦に出れなかったのは妥当だと思ったし、仕方がないこと。悔しさはあるけど、チームのためにどれだけできるかが重要になってくると思う」

 確かに出場機会は訪れなかったが、チームのためにできることがある。それは、昨年10月のAFC U-19選手権(最終予選)で身を持って感じていた。6試合中3試合に先発出場した藤谷は、自身がスターティングメンバーに名を連ねた際、控えに回った選手たちがチームのために動いていることを理解していた。

「僕が試合に出ているときも、最終予選のときは初瀬亮であったり、岩田智輝がしっかり準備していたのが分かった。そのときと同じように練習から気を抜くことなく、しっかりとアピールして、試合に出たときにそれが結果につながったらいい」

 キャプテンのMF坂井大将(大分)が以前、「一人ひとりが本当にチームのために献身的にやってくれる。最終予選では試合に出られない選手もチームのために戦ってくれたし、試合に出た選手はそういう選手の分までピッチ上で戦った。その結果がアジアチャンピオンにつながった」と話していたように、戦っているのはピッチに立った11人だけではない。

 チームのために働きながら、出場機会を得たときには自らの武器を存分に世界に見せ付けようとしている。「スピードが特長なのでサイドの深い位置まで突破したり、守備時のカバーリングもしっかりしたい。ピッチに立つか立たないかでは今後が大きく変わると思うので、試合に出たときに頑張りたい」と力を込めた。

(取材・文 折戸岳彦)●U-20ワールドカップ韓国2017特集ページ

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