水橋は前を向いて選手権で雪辱を、ここぞの場面で力発揮できる個人、チームに
ゲキサカ / 2017年6月4日 23時39分
[6.4全国高校総体富山県予選決勝 富山一高 4—0 水橋高 高岡スポーツコア]
試合後、水橋高の上田裕次監督は「やれることを毎日こなすんじゃなくて、チャンスになるタイミングで力を発揮できるように日々やっていかないといけない」と苦言を呈していた。
0-4で敗れたが、前半のパフォーマンスなど特別大きな差があった訳ではない。個々が人にしっかりとついて球際で食らいつき、相手からボールを奪ったり、ミスを誘うこともできていた。
相手の猛攻を受ける中、守るだけになるのではなく、攻め返す部分も出して対抗。存在感ある動きを見せていたCB鍋田純志主将やキープ力の高さを示した10番MF金木亮、レフティーMF新庄力也(すべて3年)ら個の光った選手もいた。だが、特に後半はボールを奪いきれない時間帯が続く展開に。富山一高の強力2トップらに力負けした部分もあった。
昨年の選手権予選決勝で富山一に敗れた後、凌ぐだけでなく、プラスアルファを出せるかは意識して取り組んできた部分。それが発揮できなかったことを上田監督は残念がる。「頑張るだけじゃなくてもうひとつプラスアルファを出さないと。凌ぐだけではなくて、そこからもうひとつ。その先に何ができるか、プラスアファ何ができるか」を求めていた。
相手のプレッシングの速さも想定内。だが、それに対する準備、セカンドボールへの反応など自分たちの中では分かっているつもりでも、やれない部分があった。もちろん対戦する前に気づければ良かったことだが、今回体感したことを糧に必ず選手権に繋げなければならない。
上田監督は試合後、下を向いていた選手たちに対して「下向いたら余計負けを認めることになるぞと」と指摘し、「(あすからではなく)きょうからですね。そのくらいのメンタリティーなければ挽回できない」と語った。敗戦をムダにすることなく次へ。前を向いて、ライバルたち以上の努力をして、必ず選手権でリベンジする。
(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校総体2017
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