「絶対に勝たなければいけない」徳島北に雪辱勝利の徳島市立が4連覇達成!
ゲキサカ / 2017年6月6日 8時55分
[6.5 全国高校総体徳島県予選決勝 徳島市立高1-0徳島北高 徳島市陸上競技場]
平成29年度全国高校総体「はばたけ世界へ 南東北総体2017」サッカー競技(宮城)への出場権を懸けた徳島県予選は4日に決勝を行い、徳島市立高が徳島北高を1-0で破り、4年連続15回目の出場を決めた。
1月の新人戦準決勝では徳島北が3-0で勝利し、勢いに乗って決勝も制して初優勝を飾っているカード。インターハイ出場を懸けた決勝での再戦は、序盤から中盤での激しい競り合いが続いた。徳島北は前半12分、セットプレーからフリーになったDF中道央樹がヘッドで狙ったが決まらず。徳島市立も19分にFW大野雅嗣、21分にはDF中川大輔がチャンスを迎えたものの、こちらもシュートが枠を捉えなかった。。
徳島市立は、河野博幸監督が「小延将大と岡田京介にボールが収まっていたけど、その後の展開がまずかった」と振り返ったように、個々のキープ力と個人技をベースに徐々に押し気味に進めたが、チャンスで決め切ることができない。前半終了間際には左SB鉄谷洸樹がフリーでシュートを放ったが、徳島北GK儀宝智也の好セーブに阻まれ、0-0で前半を終えた。
後半も押し気味に進める徳島市立は立ち上がりの5分、CKからのDF井上純一のヘッドがGKを破ったが、徳島北DF富永竜司にクリアされて決まらず。10分に交代出場したFW岡健太の推進力をアクセントに、その後も優勢に進めたが、徳島北の粘り強い守りを崩せない。一方の徳島北も、敵陣でのボール奪取から何度かチャンスをつかみ、19分にはMF池田匡志がゴール正面から左足で狙ったが、惜しくも右に外れて決まらなかった。
0-0の状況が長く続く中、ついにスコアが動いたのは27分だった。徳島市立は左サイドから小延がスルーパスを送ると、「相手はオフサイドトラップをかけようとしていたけど、うまく抜け出せた」と語る岡田がフリーで抜け出し、GKと1対1に。「コースも見えていた」というシュートを落ち着いてゴール右に流し込み、ついに均衡を破った。
その後、徳島北は中道を前線に上げてパワープレーに活路を見いだし、アディショナルタイムには、その中道がゴール正面約20メートルから右足で狙う場面も作ったが、徳島市立GK山本凌平がストップ。そのまま逃げ切った徳島市立が新人戦の借りを返し、4年連続出場を決めた。
徳島市立は、河野監督が「新年度に入り、プリンスリーグ四国が始まってからケガ人が増えた」と振り返るように、2年生を中心に長く戦列を離れる選手が多かったが、それらの選手のコンディションが上がってくれば、インターハイに向けたプラス材料になりそう。「今までのようにボールを動かすよりは、もっと縦に早いサッカーでも、きちんとやれるようにしていきたい。セカンドボールを拾った後、もっと競ること、ディフェンスラインの上げ下げなどを修正したい」と、全国に向けてさらなるレベルアップを誓った。
キャプテンの山本は「新人戦で1点も取れずに負けた相手。絶対に勝たなければいけないと思っていた」と語り、雪辱を果たして充実の表情。「全国大会までに、攻撃陣は得点力を高め、守備は背後を突かれないようにして、無失点に抑えていきたい」とチーム力アップへの強い意気込みを語った。
(取材・文 石倉利英)●【特設】高校総体2017
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