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後半終了間際にFW土信田がダイビングヘッドで決勝点!2年連続準Vの高川学園が3年ぶりの全国へ!:山口

ゲキサカ / 2017年6月11日 22時2分

優勝した高川学園高イレブン

[6.11 全国高校総体山口県予選決勝 高川学園高2-1宇部工高 県立おのだサッカー交流公園]

 平成29年度全国高校総体「はばたけ世界へ 南東北総体2017」サッカー競技(宮城)への出場権を懸けた山口県予選は11日に決勝を行い、高川学園高が宇部工高を2-1で破り、3年ぶり21回目の出場を決めた。

 試合は立ち上がりから高川学園が、185cmの長身FW土信田悠生を軸とした攻めで押し気味に進めるが、28年ぶりの出場を狙う宇部工もしぶとい守りで食い止め、なかなかスコアが動かない。32分には高川学園FW鳥飼椋平が、左からのセンタリングに合わせてヘッドで狙ったが、クロスバーに当たって先制はならなかった。

 後半も同様の展開が続く中、9分に高川学園がついに先制点を奪う。土信田のパスで抜け出したFW平尾泰雅がGKと1対1になり、「練習の時から何度もああいうシーンがあったけど、いつも下を狙って決まらなかったので、上を狙えば入ると思った」と振り返るループシュートで冷静に決めた。

 これで試合の流れは完全に高川学園に傾き、追加点を狙ってさらに攻め込む。しかし、26分の土信田のシュートは左ポストに当たり、28分には最終ラインの背後に抜け出したDF山崎竜樹が、GKもかわしてネットを揺らしたが、抜け出したプレーがオフサイドだったためにノーゴールとなった。

 そうするうちに宇部工も反撃に転じ、30分には右CKからDF濱月拓光がヘッドで狙ったが、高川学園GK安部洋一郎の好セーブに阻まれる。だが直後のプレーで、右サイドからFW若松燈弥のシュートをGKがはじいたところに、すかさず詰めたDF手嶋孝典が蹴り込み、同点ゴールを奪った。

 これで勢いづいた宇部工が、さらに高川学園ゴールに迫る場面を作るなど、勝敗の行方は分からなくなったかと思われた。だが後半終了間際の34分、高川学園はテンポ良くパスをつないで右サイドを崩すと、MF濱口翔太のセンタリングがファーサイドに流れたところに土信田が頭から飛び込み、ダイビングヘッドで勝ち越しゴールを奪う。

 初戦から準々決勝までの3試合で9得点を挙げながらも、前日の準決勝では無得点に終わっていた土信田が、「準決勝でチームに貢献できなかったので、絶対に決勝点を取ってやろうと思っていた」という決意を見事に実行。結局、そのまま2-1で高川学園が勝利を飾った。

 試合後、高川学園の江本孝監督は「絶対に勝たなければいけないというプレッシャーがあった。去年、一昨年と悔しい思いをしてきたので…」と振り返った。インターハイ予選では2年続けて決勝で敗れており、この日も終盤に追い付かれる苦しい状況となったが、最後に底力を見せて振り切った。
 
 一方、宇部工は惜しくも競り負けたものの、粘り強い守りで対抗。大和健一監督は試合前やハーフタイムに「チーム立ち上げ当初は、わがままな感情ばかり出していたので、『うまくいくことの方が少ないのはサッカーも人生も同じ』と話してきた。よく我慢して決勝までたどり着き、『成長した』と伝えていた」という。28年ぶりの全国には届かなかったが、選手権に向けて確かな自信をつかんだに違いない。
 
 高川学園のゲームキャプテン、MF長廣洸大は「勝つことができたのはよかったですが、相手のラインの間でパスを受けたり、セカンドボールを拾ったり、という練習でやってきたことを、準決勝、決勝では出せなかった」と厳しい表情。「これでは全国で勝つことはできない。本番までに少しでもレベルアップしていきたい」と、3年ぶりの夏の大舞台を見据えていた。

●【特設】高校総体2017

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