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伊藤サッカーは「俺たちがつくってきた」“申し子”黒川淳史が大宮背負って立つ

ゲキサカ / 2017年7月12日 14時56分

[6.21 天皇杯2回戦 大宮3-0前橋 NACK]

 “伊藤サッカー”の申し子だ。プロ2年目のMF黒川淳史は大宮アルディージャジュニアユース、ユース時代から伊藤彰監督に師事。当時から4-3-3を採用したシステム、攻撃サッカーに慣れ親しんできた。監督交代後はこれが公式戦初出場。「久々」ながらも熟知した戦術の下、後半24分に先制ゴールを叩き込み、フル出場で勝利に貢献した。

「システムは俺と(藤沼)拓夢が一番理解している。(伊藤)彰さんのやりたいサッカーを俺たちがつくってきた。中学からずっとやってきて、彰さんのやりたいサッカーのベースは変わらず、求められていることは分かっている」。下部組織時代、監督の志向するサッカーを体現してきた19歳はその矜持を持ち、攻守の切り替えの場面では「意識して声を出した」と話す。

 格下を相手に苦しんだ前半最大の決定機は40分、DFライン裏へのスルーパスに抜け出し、GKとの1対1から右足シュート。決定的な形だったが、GKのファインセーブに阻まれ、絶好のチャンスを逸した。「決めないといけなかった。前半で外したので、絶対に決めてやるという気持ちがあった」。

 そして迎えた後半24分、DF奥井諒の左CKからファーサイドのFWネイツ・ペチュニクがヘッドで落としたボールを「抑えのきいたボールを蹴ろうと思った」と、冷静に右足で叩き、鮮やかにゴールネットを揺らした。

 黒川の先制ゴールを皮切りに、後半3発で完封勝利。伊藤監督は「彼にはこれから大宮を背負って立ってほしい」と淀みない口調で言い切った。その言葉には大きな期待がにじみ出る。成長を見守ってきた愛弟子のプレーを評し、「こういう苦しいゲームでしっかりと点を取れたこと、体力がギリギリの中でも点を取れたのは成長」と目を細めた。

 監督交代後、チームは公式戦4試合負けなし(3勝1分)と完全に勢いをつかんだ。17日のJリーグ第15節新潟戦(2-1)で“裏天王山”を制し、広島をかわして16位に浮上。25日にはその17位広島と直接対決を迎える。「重要な試合。しっかりアピールしてゴールに絡みたい」。大宮を背負う若武者はスタメン定着へ、大きな一歩を踏み出した。

(取材・文 佐藤亜希子)
●第97回天皇杯特設ページ

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