[プリンスリーグ北信越]「鵬はこのままで終わらない」。開幕7連敗から立て直した鵬学園が王者・新潟明訓とドロー
ゲキサカ / 2017年7月8日 23時20分
[7.8 高円宮杯プリンスリーグ北信越第11節 新潟明訓高 1-1 鵬学園高 新潟明訓高G]
高円宮杯U-18サッカーリーグ2017 プリンスリーグ北信越は8日に第11節1日目の2試合を行い、連覇を狙う新潟明訓高(新潟)と鵬学園高(石川)の一戦は、互いに譲らず、1-1の引き分けとなった。
開幕から7連敗を喫した鵬学園が浮上の兆しを見せている。この日は、トレーニングで準備していた新潟明訓への対策が外れ、出だしこそは躓いたが、MF森田蓮(3年)と輪嶋拓海(2年)のダブルボランチを中心に徐々にゲームをコントロール。「自分の特徴であるスピードを活かした突破ができた」と胸を張ったMF永田貫太(1年)の突破やDF中村愛暉(3年)の攻撃参加を引き出し、相手ゴールに迫った。前半10分にはカウンターから中央のFW高戸祐成(1年)にパスが渡ると、素早く左サイドに展開。フリーで抜け出した永田がゴールを狙ったが枠を捕らえることができなかった。
ピンチを凌いた新潟明訓にもチャンスが生まれ、前半24分には右CKを獲得。MF佐藤亮太(3年)がゴール前に入れたボールをDF入山慶斗(3年)が頭で落とすと、最後はFW藤田凌央(3年)が押し込み、新潟明訓が先制した。この1点を機に流れを引き寄せた新潟明訓は28分にも空中戦で好機を演出。左クロスからMF椎谷祐太(3年)がドンピシャのヘディング弾を放ったが、クロスバーに阻まれた。
後半は新潟明訓の勢いが更に加速。7分に佐藤がミドルシュートを狙うなど果敢に鵬学園のゴールを狙ったが、シュートがクロスバーとポストに3度も阻まれるなど、追加点が奪えない。
試合終盤には、「2点目がなかなか奪えなかったので、いつかやられるという気がしていた」という田中健二監督の悪い予感が的中。「1点獲られても追いつける雰囲気があった」(MF輪嶋)鵬学園の攻撃が息を吹き返すと35分、DF中村がゴール前に入れたCKを途中出場のDF能登駿平(3年)がヘッドで叩き込んだ。以降も両者ゴールを狙ったが、スコアは動かず勝ち点1を分け合う結果となった。
粘り強く引き分けに持ち込んだ鵬学園は、今季プリンスリーグ北信越で開幕から1勝もできず苦しい戦いが続いていた。インターハイ予選も小松大谷高の堅い守りを崩せず2回戦で敗退。輪嶋は「星稜を倒すことを意識しすぎて、目の前の相手に対して、どこか心の余裕があった」と振り返る。
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