新エースに名乗り!! 2戦5発の猛烈アピール…FW小松蓮「自信になる」
ゲキサカ / 2017年7月22日 3時13分
[7.21 AFC U-23選手権予選 U-20日本 2-0 U-22カンボジア]
苦しんでいた。相手は観客1万5000人以上の後押しを受けるホームのカンボジア。前半立ち上がりから主導権を握ったU-20日本代表だが、スコアレスのまま試合終盤を迎えると、後半23分にベンチが動く。ピッチに送り込まれたのは初戦フィリピン戦で4ゴールを記録したFW小松蓮(産業能率大)だった。
「『自分が決めるぞ』という気持ちではいたけど、途中出場で点を取ることはほとんどなかったので、とりあえず流れを変えてやろうと思っていた。(内山篤)監督には起点になるのではなく、どんどんゴール前に入って行けと言われていた」
いきなり見せ場はやってくる。投入直後の後半24分、左サイドを突破したMF伊藤洋輝(磐田U-18)のグラウンダーのクロスから決定機を迎える。しかし、まさかの空振りで好機を逸してしまった。だが、ストライカーは下を向かない。そして、同28分にMF遠藤渓太(横浜FM)の得点で先制して迎えた同39分に大仕事をやってのける。
GK波多野豪(FC東京)のフィードの落下地点に入ると、「渓太くんは足が速いので、『前に出したろ』とさばいた感じ」と左サイドの遠藤にボールを預けると、自身はゴール前へと走り込む。遠藤がドリブルでPA付近まで持ち込むが、ここで小松は「(遠藤が)一人で行っちゃうかなとも思った」。
だが、たとえ無駄走りになろうとも、ゴール前に進入する。「こぼれ球もあるかもしれないので中に入っておこうと思った。最後は渓太くんが出せる状態だったので、めっちゃ呼んだ(笑)」と遠藤からパスを呼び込むと、「振り抜いたらうまく入ってくれた」と右足のシュートを突き刺してダメ押しゴールを記録した。
この得点で2戦連発、通算5得点目と大きな結果を残して猛烈なアピールに成功。「1点じゃ足りないと思っていたし、途中出場で決めたことはなかったので決められて良かった。今日の得点は自信になる」と胸を張った背番号9。FW小川航基(磐田)、FW岩崎悠人(京都)、FW久保建英(FC東京U-18)とU-20W杯出場組が欠場する中、チームを救う得点を連発して新エースに名乗りを上げた。
(取材・文 折戸岳彦)
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