3ポイントを巡る死闘…東京Vと讃岐は計6発の痛み分けドロー
ゲキサカ / 2017年7月22日 21時0分
[7.22 J2第24節 東京V 3-3 讃岐 味スタ]
味の素スタジアムで行われた7位東京ヴェルディと21位カマタマーレ讃岐の一戦は激しい消耗戦の末、3-3のドローに終わった。東京Vは今季3度目の連敗こそ回避したものの、4試合未勝利(2分2敗)。讃岐は敵地で勝ち点1を獲得し、連敗を5でストップした。
東京Vは前節・湘南戦(0-2)からスタメン2人を変更。MF渡辺皓太が3試合ぶりに先発し、6月22日にビジャレアルBから加入したスペイン人FWカルロス・マルティネスが初出場を飾った。フォーメーションは開幕からの3-4-2-1を継続。渡辺はダブルボランチの一角、マルティネスは1トップに入った。
一方、讃岐は前節・山口戦(1-3)から一気に先発5人を入れ替え。DF李栄直が3試合ぶりにスタメン起用され、MF岡村和哉、MF山本翔平、FW仲間隼斗が2試合ぶりに先発復帰した。また、龍谷大から今季加入のDF長澤拓哉が初出場で初スタメン。3-3-2-2の左ウイングバックを務めた。
28度を超える厳しいコンディションの中、最初に仕掛けたのはアウェーの讃岐。開始早々の前半1分、MF安西幸輝のバックパスが弱くなったところを長澤が見逃さず、PA内左でマイボールにしてシュートまで持ち込むが、惜しくもゴール左外へ。それでも次のチャンスを確実にモノにした。
前半5分、DF武田有祐が右サイドからロングスローを入れると、PA内右へボールがこぼれる。素早く反応した李栄直が右足で蹴り込み、先制点をマークした。さらに同37分には得意のカウンターで追加点を奪取。自陣左のMF渡邉大剛からのサイドチェンジを受けたMF永田亮太が右サイドを持ち上がり、PA手前右から右足で豪快な一撃を突き刺した。
ボールサイドに厳しく寄せる讃岐の守備に苦しんでいた東京Vだったが、前半44分に反撃の狼煙を上げる。DF井林章のロングフィードからFWアラン・ピニェイロが裏へ抜け出すと、飛び出したGK清水健太がパンチングしたボールが自身を直撃し、ラッキーな形でネットを揺らした。
アランは今季10得点目とし、来日後初となる二桁ゴール。後半17分にはベテランのMF中後雅喜がこれに続く。敵陣中央からの直接FKは一度壁に当たるが、跳ね返りに自ら右足で合わせ、アウトにかかった鮮やかなシュートをゴール右隅に決めた。
2点のリードをふいにした讃岐。しかし、今季ここまで複数得点が23試合中4試合しかなかったチームは、後半37分に意地の3点目を奪う。途中出場のMF馬場賢治のスルーパスから武田が右サイドを抜け出し、相手GKとDFの間に低く速いクロスを供給。ファーに走り込んだ途中出場のDF西弘則が滑りながら左足でプッシュし、勝ち越しに成功した。
ラスト5分で讃岐が3-2とリード。このまま逃げ切るかに思われたが、東京Vが粘りを見せた。後半41分、左ウイングバックにポジションを移していた安西が複数の相手DFを振り切ってPA内左に進入し、右足でチップキック気味にクロス。中央のDFを越えると、ファーで待っていたアランがヘッドでゴール左に決め、3-3と試合を振り出しに戻した。
追いつかれた讃岐も再び勝ち越しを目指して攻め込み、終盤は激しい攻防が続く。だが、それ以上スコアは動くことなく、3-3で終了のホイッスル。東京Vは4試合勝ちなし(2分2敗)となり、暫定8位に後退した。
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