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長崎の入場者水増しはあくまでも“ミス”か…「改ざん指示はない」

ゲキサカ / 2017年7月25日 22時34分

V・ファーレン長崎に入場者数の水増しが発覚した

 Jリーグは25日に理事会を開催し、V・ファーレン長崎に対してけん責(始末書をとり、将来を戒める)と制裁金300万円の処分を科すことを決定した。

 長崎は今季開幕前に経営悪化が判明。現在は通信販売大手のジャパネットホールディングスが筆頭株主になって、経営の立て直しを図っている。

 問題はコンプライアンス関連の調査をする中で判明。チームの関係者と思われる人物からの申告により発覚した。調査は3月末までに完了し、4月中旬に報告書が完成。その後のホームゲームからはカウント方法を訂正し、正しい数字を公表している。

 具体的には入場者実数を発表すべきものを、運営関連のスタッフや入場券を持たない無料観客などを入場者として数えていたことが報告されている。また15シーズン以降のVIP席を使った観客数の正確なデータが残っておらず、中には目分量によるものもあったのだという。

 水増しがあったのは15シーズンから17シーズンにかけてのホームゲーム46試合のうちの45試合で、少なく見積もって2万人を上乗せして発表していた。

 これについてJリーグの鈴木正雄経営本部本部長は「残念ながらルールの理解が希薄だった」と説明。ただし意図的な改ざんについては、「退任された実行委員にも確認したが、指示はしていないという報告を受けた。担当者の方も具体的に改ざんの指示を受けたとは言っていない」と、あくまでもミス、「認識不足」であったと否定した。なお担当者はすでにクラブを離れている。

 村井満チェアマンは「Jリーグは開幕当初より実数発表を行うことで透明性を保ってきた。リーグ全体の信頼を失墜させる行為」と厳しく論じると、「早く健全化することを願っています」と新経営陣への期待を改めて語った。

訂正された長崎の観客数
▽15シーズン
左から日付、節、相手、発表入場者→正しい入場者、差分
3月8日 1 千葉 5501 → 5404 97
3月21日 3 北九州 4043 → 3754 289
3月29日 4 東京V 3730 → 3446 284
4月5日 6 栃木 3130 → 2858 272
4月26日 9 大分 5882 → 5560 322
5月3日 11 岡山 3683 → 3389 294
5月9日 13 徳島 3424 → 3130 294
5月24日 15 愛媛 3405 → 3105 300
6月14日 18 磐田 6062 → 5720 342
6月28日 20 福岡 5193 → 4841 352
7月4日 21 大宮 6029 → 4629 1400
7月12日 23 京都 3580 → 2893 687
7月22日 25 群馬 2994 → 2289 705
8月1日 27 横浜FC 6994 → 6496 498
8月8日 28 札幌 10184 → 8854 1330
8月23日 30 讃岐 4004 → 3630 374
9月23日 33 金沢 4014 → 3727 287
10月4日 35 熊本 5554 → 5250 304
10月18日 37 岐阜 5726 → 5325 401
10月25日 38 水戸 5482 → 5042 440
11月14日 41 C大阪 8339 → 7962 377

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