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悔しい経験を経て身に付けた勝利への執着心。諦めずに攻め続けた星稜が香川西に逆転勝ち!

ゲキサカ / 2017年7月30日 0時6分

星稜高は逆転勝ちで2回戦進出。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[7.29 総体1回戦 星稜高 2-1 四国学院大香川西高 松島フットボールセンターピッチ2]

 29日、平成29年度全国高校総体「はばたけ世界へ 南東北総体2017」サッカー競技(宮城)1回戦が行われ、12年度から15年度まで4年連続で選手権4強以上の名門・星稜高(石川)が四国学院大香川西高(香川)に2-1で逆転勝ち。星稜は30日の2回戦で静岡学園高(静岡)と戦う。

 雨中で我慢の戦いを強いられた。後半残り10分を切っても1点を追う展開。だが、主将のCB敷田唯(3年)が「去年の選手権の負けがあって全国大会経験できなかった代なので、勝ちへの執着心は一人ひとりが持っていますし、強い気持ちも持っている」という星稜が残り時間6分からの逆転劇で2回戦への切符を手にした。

 後半29分、3バックの左DF松井渉太(3年)が縦へ仕掛けてクロス。これをMF岩岸宗志(2年)が頭で合わせると、クリアしようとしたDFに当たったボールがゴールへ吸い込まれた。

 1-1。そこまでGK転向後約1年ながらも存在感を放っていたGK中村将英(3年)やCB 楠本遼(3年)、CB峰岸潤次郞(3年)中心に良く守っていた香川西を星稜が一気に飲み込みにかかる。

 星稜の名将・河崎護監督は「1-1になったら仕掛けていかなけば。あそこで後ろに下げてしまってはいけない。縦に行くことでコーナーになるし、ロングスローもあるから」と選手を後押し。サイドから間髪入れずに仕掛けて、クロスまで持ち込んでいた星稜は後半アディショナルタイム突入後の36分に右クロスが相手DFのハンドを誘ってPKを獲得した。

 これをエースMF高岸憲伸(3年)が右足で落ち着いて決めて逆転。諦めない香川西はラストプレーでゴール前に落ちたボールにFW慶青澄海(3年)とエースFW高木慎也(3年)が飛び込んだがシュートはヒットせず、星稜GK新保大夢(3年)の胸にボールが収まった瞬間、試合終了の笛が鳴った。

 勝利への欲求、諦めない姿勢が石川の名門に白星をもたらした。この日、相手エースFW高木を警戒した星稜は敷田と高木凛太郎(3年)、松井の3バックを選択。香川西の高木と慶青にマンマークにつく形で対応したが、10分に香川西・高木が競ったボールのこぼれ球を1年生MF西園凜に押し込まれてしまった。

 雨で重いピッチの中、焦って決定しまうシーンも。それを香川西に奪われると、GK中村の一発のキックでも鋭く抜け出し、アイディアとテクニックを活かした突破を繰り出してくる高木やMF西村宙(3年)に危ないシーンを作られた。それでも星稜は身体を張った守りで決定打を打たせない。1点差のまま試合を進めた星稜は持ち味のショートパスを繋いで主導権を握り、サイド攻撃を展開。そして、諦めずに攻め続けたことが逆転勝利に繋がった。

 昨年度の選手権予選決勝で鵬学園高に敗れ、全国大会の連続出場が17でストップ。その悔しさ、全国経験を積み重ねられなかったという思いが今年のチームのエネルギーになっている。4年連続で全国4強入りした時代と変わらず、選手権予選敗退を喫した昨年ももちろん勝利への執着心を持っていた。だが、昨年、石川県内で敗れたことでそれは高まり、自分たちを見直すきっかけにもなった。そして取り組んできた成果、悔しい思いをぶつける形でこの日は雨中の逆転勝ち。2回戦は強敵・静岡学園との対戦となるが、「集中切らせずに全員でやり切る」(敷田)ことを徹底しているチームが名門対決でも白星を引き寄せる。

(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校総体2017

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