GK転向1年強の守護神、四国学院大香川西GK中村の注目度が上昇中
ゲキサカ / 2017年7月30日 2時12分
[7.29 総体1回戦 星稜高 2-1 四国学院大香川西高 松島フットボールセンターピッチ2]
GK転向からまだ1年強の四国学院大香川西高GK中村将英(3年)が注目度を高めている。
この日は雨中の非常に難しいコンディション。「いつもと違う感じだったのでやりづらかったです」と振り返った中村だが、経験の浅さをあまり感じさせないようなプレーを見せ続ける。
クロス、セットプレーをしっかりとパンチング。水たまりでボールが止まる可能性もある中で思い切りよく飛び出してピンチの芽を摘んでいた。そしてJクラブの強化担当者たちが評価していたシュート反応の良さや身体能力の高さ、本人も自信を持っているキックを発揮。後半にはCKから放たれた決定的なヘディングシュートに上手く対応してCKへ逃げるなど冷静な判断も見せていた。
登録185cmの高さを含めて素材感を評価する声が上がっていた。それでも、終盤にオウンゴールとPKによる2失点で逆転負け。試合終了間際の接触プレーによって負傷退場した中村は「勝ちたかったです。キック精度もDFとのコミュニケーションももっと上げていきたい」と課題を口にしていた。
CBからGKにコンバートされたのは昨年6月。「(大浦)監督にGKやってみるかと言われて、1回やってみたらいいなと思ってやりました」。当初は、ハイボールに対してDF時代と落下地点の入り方が違うことなどに戸惑ったという。
それでも誰にも負けないと言えるくらいに努力を続けてきたという急造GKは、課題を一つ一つ克服して正守護神の座を獲得。元々フィードを武器としていた中村はこの日も悪コンディションで距離のあるキックを連発したり、好セーブを見せるなど、全国舞台で特長を発揮するまでになっている。
「選手権では全国に出場してベスト8、ベスト4になっていきたいです。(個人的に)冬は大活躍したいです」。まだまだミスも多い素材系守護神。だが、プロ志望の中村はここからの半年の努力と経験次第でより注目を集めるGKになる可能性がある。
(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校総体2017
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