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[MOM2167]市立船橋FW有田朱里(3年)_指揮官も認める意識変化。運動量と貴重なゴールで勝利に貢献

ゲキサカ / 2017年7月31日 6時49分

後半22分、市立船橋高FW有田朱里が右足で2点目のゴール。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.30 総体2回戦 東海大熊本星翔高 0-3 市立船橋高 みやぎ生協めぐみ野サッカー場Aグラウンド]

 トッププレーヤーになるため、欠かせないものを自分で発見し、手にした選手は強い。普段から選手に対して厳しい目線で評価をする市立船橋高・朝岡隆藏監督も背番号12のFWについては「やっと甘えとかそういうものがなくなった。やり続けるメンタリティーが持てるようになった」と頷く。Bチームに降格したり、ポジションを変えたりもしながら、努力で這い上がってきたFW有田朱里(3年)がインターハイ初戦で指揮官も認めるパフォーマンス。ゴールも決めて快勝発進に貢献した。

 攻守において妥協することなく走り続けた。そして、勝負の肝と言える場面で結果を残した。1-0で迎えた後半22分、GK長谷川凌(3年)のロングキックがDFラインとGKの間に落ちる。朝岡監督から日頃から言われている狙い目のひとつ。ボールを処理したDFへ迷わずプレッシャーをかけた有田は相手のミスを誘うと、そのまま右足で貴重な2点目を叩き出した。

 1年時から名門・市船のAチームに入っていたほどの攻撃タレント。だが、期待された昨年はCB杉岡大暉主将(現湘南)をはじめ非常に意識の高いチームの中、彼らと同等のレベルでサッカーに懸けることができていなかった。

「去年のメンバーの凄さがあって、それに一歩引いちゃっている自分がいたのかなと思います」。今季もシーズン当初はSBとしてプレー。我慢の時期が続いた。それでも「3年生になったので自分のことだけじゃなくて、チームのためにと思ってプレーしています」という有田はピッチ上で信頼を勝ち取り、プレミアリーグで決勝点を奪うなどアピールを続けると、インターハイ初戦でもチームを勝利へ導く活躍をしてのけた。
 
 応援してくれているチームメートが納得するようなプレーをしなければならない。「去年、ギリギリでメンバーに入れず、悔しい思いをしている。2年連続応援していたので応援している人たちの気持ちも分かるし、分かっている自分がみんなのために頑張りたいと思います」と誓う。

 もちろん、現状に満足はしていない。「やり続けることとその中で見えてくる課題がある。監督の言う『トップトップの選手』になっていきたい」。もうメンタル面で指摘されるようなことはしない。自覚して意識を変えたアタッカーが目の前の1試合1試合に妥協することなく取り組み、また結果を残す。

(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校総体2017

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