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全国8強、4強入りを目指して攻撃力磨いてきた旭川実、静岡学園に撃ち勝って初の3回戦突破!!

ゲキサカ / 2017年7月31日 21時48分

前半9分、FW西村歩夢(2年)が同点ゴール。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[7.31 総体3回戦 旭川実高 3-2 静岡学園高 ひとめぼれスタジアム宮城]

 平成29年度全国高校総体「はばたけ世界へ 南東北総体2017」サッカー競技(宮城)は31日に、3回戦を実施。旭川実高(北海道2)と静岡学園高(静岡)の一戦は、FW西村歩夢(2年)のゴールを皮切りに、3得点を奪った旭川実が勝利し、チーム史上初となる全国8強入りを決めた。

 相手のお株を奪う攻撃的なサッカーで旭川実が白星を手繰り寄せた。多くの時間帯で相手を押し込んだが、展開としては楽ではなかった。前半2分に自陣でのパス回しを相手に奪われて伊藤稜馬(3年)に先制点を与え、スタートダッシュに躓いたが、この1点で目が覚めた旭川実は、志向する「パスを繋ぎながら相手の出方に応じて、臨機応変に攻めるサッカー」(MF中里颯汰、3年)を披露。中里ら後方からのパスを合図に、サイド突破を引き出し、「えげつない2人」と中里が評するFW圓道将良(3年)と西村へとボールを運んだ。

 戦法が上手くハマり、9分にはMF中田怜冶(3年)が抜群のスピードで右サイドを突破。ゴール前に低く入れたクロスをニアに走り込んだ西村が右足で合わせて、同点に追いついた。19分には、MF山内陸(2年)が力強い突破で、PA左に侵入したところを倒され、PKを獲得。このチャンスを中里がきっちりと決めて、逆転を果たした。勢いに乗った旭川実は、以降もスピードに乗った攻撃でチャンスを演出。守備でも、前線からしっかりと追いかけて、相手にピンチを与えず前半を終えた。

 このまま逃げ切りを図りたいところだったが、2度目のピンチは後半13分に訪れた。FW鈴木俊輔(3年)へのファールでPKを与えてしまったが、相手のキックは枠を外れ、リードを維持。ここからは同点ゴールを狙いに出た静岡学園にボールを持たれる時間が続いたが、29分には前がかりになった相手の隙をしたたかに突く。カウンターから中里がドリブルで中央を突破し、右サイドにボールを展開すると、フリーで受けた中田が、ゴール前にパス。最後は富居監督が「運動量とボールキープを狙って投入した」というFW金野修那(2年)が冷静にGKとの1対1を決めて、2点差とした。アディショナルタイムには、クリアミスをFW塩浜遼(2年)に決められて1点差に詰め寄られたが、直後にタイムアップ。3-2で勝利した旭川実がベスト8へと駒を進めた。

「決定機の数はうちの方が多かったと思う。一昨年はベスト16で負けて、そこからベスト8やベスト4を考えようとやってきた。目標を体現し、壁を一つ超えられたのは大きい」と富居監督が喜んだように、標榜する攻撃的サッカーで掴んだ初の全国ベスト8。選手もゲーム内容に確かな手応えを感じており、中里は「トーナメントは最後に1点多く獲ったチームの勝ち。そういう面で、今日の試合は最後まで全員で守れたし、相手の隙を突いて3点目も獲れたので、凄く良いゲームだったと思う」と口にする。

 8月2日に行う日大藤沢高(神奈川2)との準々決勝からは未知のステージに挑むことになる。富居監督は「初めての経験なので、中日の過ごし方が分からない」と苦笑いするが、「僕も含めて気持ちを緩めないようにしたい」と続けるように、快進撃を止めるつもりはない。万全の準備を進めて、また一つ新たな歴史の扉を開くつもりだ。

(取材・文 森田将義)●【特設】高校総体2017

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