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決勝までの6試合を見据えた分析と準備、戦い方。日大藤沢が我慢比べ制して19年ぶり8強

ゲキサカ / 2017年8月1日 14時40分

日大藤沢高が19年ぶりとなる8強入り

[7.31 総体3回戦 日大藤沢高 2-0 帝京三高 みやぎ生協めぐみ野サッカー場Bグラウンド]

 平成29年度全国高校総体 「はばたけ世界へ 南東北総体2017」サッカー競技(宮城)は29日、3回戦が行われ、8強が決まった。日大藤沢高(神奈川2)と帝京三高(山梨)との一戦は、終盤の2得点によって2-0で日大藤沢が勝利。19年ぶりとなる8強入りを果たした日大藤沢は2日の準々決勝で旭川実高(北海道2)と戦う。

 決勝までの計6試合を見据えた宮城での戦い。「(決勝まで行く)可能性がある。(激戦区の)神奈川から出るというのはそういうこと」と佐藤輝勝監督は説明していたが、神奈川代表として日本一を目指す日大藤沢がまた一つ、山を乗り越えた。

 前日には今大会の優勝候補の一角と目されていた昌平高(埼玉1)に逆転勝ち。この日は「昌平戦はフルスロットルで相手のボール、人を止めに行ったので、12ラウンド殴り合ったようなもの」(佐藤監督)という熱戦の後の3連戦の3試合目、加えて気温30度の暑さの中で身体が思うように動かなくなることは想定していた。

 その中で日大藤沢は普段のようなボールを繋ぎ、ダイナミックな攻撃を仕掛けるのではなく、シンプルに相手のビハインドへボールを入れることを徹底していた。同時に、FW柏木純(3年)を筆頭とした前線の選手たちが献身的なディフェンス。4度目の挑戦で初のベスト8進出を狙う帝京三は左DF阿川奎都主将(3年)が幾度かサイドチェンジを試みるなど横や、縦へのボールで揺さぶりをかけてきていたが、日大藤沢はCB安松元気(3年)を中心にそれを跳ね返し、セカンドボールも拾って相手に流れを渡さない。

 両チームともに前半のシュート数は30分を過ぎてからの1本のみ。連戦の影響もあってか、互いに厚みのある攻撃よりもリスクをかけない部分に重きを置いたような35分間となり、0-0で前半を折り返した。

 先に動いたのは日大藤沢だった。後半8分にFWギブソン・マーロン(3年)、さらに11分には前日のヒーロー、FW三田野慧(3年)を相次いで投入。「後半の頭から流れが悪くて」(佐藤監督)という流れを変え、1点を奪いに行くために勝負に出る。我慢比べとなった戦いの中で先発組がしっかりと0-0で繋ぎ、そのバトンを受けた2人のスーパーサブが迫力ある攻守でチームを活性化した。

 帝京三も相手の攻撃を凌ぎつつ、前線のFW亀屋光二(2年)やMF堀川直人(3年)がゴールを目指したが、なかなかシュート数を増やすことができない。そして20分頃に3分間のクーリングブレイク。ここで日大藤沢は選手たちを座らせず、立ったまま3分間を過ごした。専門家の分析を参考に、座ってしまうとパフォーマンスが落ちるという判断からだったが、結果的にこれが終盤2ゴールを奪う一因となった。

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