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[MOM2177]流通経済大柏DF関川郁万(2年)_ 一人で守って点も取る!今大会4得点のCBに得点王指令も

ゲキサカ / 2017年8月3日 19時14分

流通経済大柏高のU-17日本代表CB関川郁万。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.3 総体準決勝 流通経済大柏高 1-0 前橋育英高 ひとめぼれスタジアム宮城]

 背番号5が頭で叩きつけたシュートは、1バウンドすると、ゴール上側のネットを下から突き破らんとばかりに大きく跳ね上がった。ユースレベルの試合では記憶にないような衝撃ヘッド。前半20分、流通経済大柏高のU-17日本代表CB関川郁万(2年)は、左CKから名将・本田裕一郎監督を「凄かったねぇ」と唸らせるほどの一撃を決めてチームを決勝へ導いた。

「キッカーの人(近藤立都、3年)と何回も練習の時に仕込みができていた。あとはいいボールが来たので当てただけ」と本人の説明はあっさりとしたもの。だが、対戦した前橋育英高が得意とするセットプレーで自分が決めたい、相手の心を折りたいという思いは強く持っていたようだ。

 また、前日の準々決勝後、関川は5得点で得点ランキング首位の前橋育英FW榎本樹(2年)を止めて当時3得点だった自分が得点を積み上げて勝利する目標を語っていた。それだけに、狙い通りのゴールを決めた関川は喜びを大爆発。思い切り跳躍すると、力強いガッツポーズで会心の一撃を喜んだ。

 自分が決めたゴールによって乗った関川の守りには凄みがあった。フィジカルコンタクトとヘディングの強さを持つ関川は世代を代表するCBではあるものの、代表チームのスタッフから1試合に数度切れてしまう集中力の部分を指摘されるように、プレーに波があることが欠点。だが、この日は集中力を切らすことなく、空中戦、地上戦で次々とボールを跳ね返していた。

 マークする184cmFW榎本に対し、「関川がしっかり守りきれていたから守備からリズムができた」(宮本優太主将、3年)という守備。また、後半4分から登場した185cmのオーストラリア系FW宮崎鴻(3年)に入るボールをバチッと止めて見せ、彼の頭上から強烈ヘッドを繰り出した。

 宮崎にボールを収められ、サイドへ展開されるシーンもあったがそれはわずか。元々、一人で守って、点も取ることを目標に掲げるDFは自身が決めたゴールだったこともあってか、これまで無いような集中力高い守備。随所で手を叩きながらチームを鼓舞し、声を張り上げることもこれまでは見たことの無いような姿であり、課題を改善しようとする姿勢、勝利への欲求を強く感じさせられるような70分間だった。

 良いゲームを2試合続けられるかも彼の課題。気持ちをコントロールして、集中力を切らさずに決勝を戦い抜くことができれば、間違いなくチームも優勝に近づくはずだ。本田裕一郎監督は「CBで得点王っていないから狙いなさい」と首位と1得点差の得点王獲得指令が出ていた。もちろん、関川もその意気込み。本人はこの日、PKをストップしたGK薄井覇斗(3年)に“いいところ”を持って行かれたと感じているだけに「明日こそ、一人で守って点決めたらなと。全部持って行きますよ!」。決めて、守って、そして昨年敗れた決勝で必ず、勝つ。 

(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校総体2017

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